日本人好みのファッションブランド next

公開日 : 2019年12月08日
最終更新 :

イギリス人のファッションは色味を抑えたシックというか割と地味な格好をしている人が多い気がします。けれどロンドンなどは、かなりの多民族都市でさまざまな人種が混在しているので、服のデザインが個性的だったり、夏などは大きな花柄プリントのワンピースや派手な原色モノなど、日本人のテイストとはあまり合わないなぁと感じていました。

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ところが、こちらのチャリティ・ショップ(関連記事)などで私が気に入って手に取るもののブランドは、next と書かれたタグが多いことに気づきました。

日本にも進出しているグローバルブランド

そこでホームページを開いてみると、なんと世界70ヵ国にまたがる国際チェーンでした。当然日本にも展開しており、東は仙台から西は福岡まで、全国展開で14拠点にも。日本でも広く受け入れられているようで、どおりでデザインがしっくりくる訳です。各店舗の運営はフランチャイズ形式なので、今後ますます増えることもありそうです。

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時を遡ること150年以上、next はイギリス北部ヨークシャー州の都市であるリーズ Leedsで仕立て屋さんから始まりました。Nextとして展開し始めたのが1981年、その後順長に成長し、現在ではイギリス全土で550店ほども運営されるようになりました。ちなみにリーズは、小売スーパー大手のアズダ(関連記事)が本社を置いたり、同じく小売で世界的に有名なマークス&スペンサーの創業者が基盤を築いたなど、ショッピングが地元の経済に大きな影響を与えている地域です。

イギリス現地実店舗の様子

ガラス張りでスッキリとした外観の店舗はモダンで、売られている商品への期待も自然と高まります。一階はレディースウェアの他に化粧品や文房具、バス用品といった小物も揃っており、服以外の物でも日用品がひと通り揃っています。大人の服は全体的に日本人的感覚でも十分許容範囲な、シンプルなものが多いです。

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部屋着やパジャマにもなるルームウェアが上下のセットで上質なリボンで結ばれ、見本のイラストと共に陳列されていましたが、9種類もパターンがあるので選ぶのに迷ってしまい、楽しいです。

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他方、服以外の雑貨やコスメはカラフルで、いかにも外国風なところが今度は逆に日本人心をくすぐります。パンプスやブーツ等の靴類も豊富に揃っており、ここ最近の秋冬に流行っているサイドゴアのショートブーツもしっかり並べられていました。

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本革仕様で46ポンド(約6500円)と値段もリーズナブルで、色、デザイン共にスッキリしており買わなかったことが悔やまれました。

キッズ、インテリア用品も豊富

地下には子供服と、家具や食器といったインテリア用品のコーナーがあります。子供服は一転、大人とは異なり、いかにもイギリスらしい小花模様のワンピースや、キラキラ輝くスパンコールが多用されたシャツなど、愛らしいラインナップです。

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一方でそういった柄物を落ち着かせる、シンプルなカーディガンもちゃんと用意されていたりと、痒いところに手が届く品揃えとなっています。男の子も、紳士の国らしくシャツの種類が豊富で、ヨーロッパらしいオシャレなデザインが目を惹きます。

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雨の日が多いイギリスでは、子供の長靴もバリエーションに富んでいて特筆すべきアイテムのひとつですが、next ではご覧の通りの品揃えです。

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インテリア雑貨はグレーを基調に、各色ピンクや黄色といったカラーが差し色として置かれていますが、個人的にはどうしても鮮やかな黄色に目が行ってしまいます。マスタードカラーが上品です。

実店舗をじっくり見て回り、改めて日本人好みの品が多いことを認識し、ますますファンになって店を後にしたのでした。

筆者

イギリス特派員

パーリーメイ

2017年よりロンドン南部で家族と暮らしています。郊外ならではのコスパのよいレストラン、貴族の邸宅、城めぐり、海沿い情報などが得意です。

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