ロンドン南部郊外のリトル中華街「ウィン・イップ」

公開日 : 2021年11月01日
最終更新 :

ロンドンには立派な中華街がありますが、郊外クロイドンにも中華の雰囲気をプチ体験できる場所があります。

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本家の中華街にも引けをとらない? 立派な中華風ゲートをくぐると、アジア好きと思しき複数の白人を除き、そこには普段ここらであまり見かけない、東アジア系の顔ぶれがたくさん見られます。

アジア食材が揃うスーパー

敷地内にはメインとなる中華系スーパーの「ウィン・イップ(Wing Yip)」があります。商品は基本的にアジアの輸入食品が中心なので、価格は必然的に高くなりますが、日本人在住者の生命線であるお米に関しては、日本とさほど変わらないので助かります。ただし、味の方は気をつけないとタイ米の方がよっぽどおいしい銘柄もあるのでピンキリです。わが家では知り合いに教えてもらった、イタリア産の「ゆめにしき」ブランドを愛用しています。が、なぜかもうずっと見かけません......。

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海外の日本米といえば、カリフォルニア米しか知らなかったのですが、ヨーロッパの場合はイタリアのほかにスペインなんかでも作っているようです。普通のスーパーにもお米は売っていますが、インド米やパエリア用のイタリア米といったものばかりで、日本米といえば寿司用と銘打った100g単位の小パックしか売られていません。

豆腐も他店では超長期保存の紙パックに入ったものしか置いてなく、冷蔵保存する普通のものはこちらか韓国系スーパー(関連記事)でないとありません。それでも賞味期限はずいぶんと長いのですが......。また、私は豆腐は木綿より絹派ですがこちらの絹豆腐は「silken tofu」とあっても、凝固剤が多過ぎて硬いのが残念です。一時はこちらのデザート豆腐を使っていたのですが、甘く味つけされていますし、あまりにも柔らか過ぎてボロボロになってしまうので諦めました。

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そのほか白菜や大根、オクラ、カボチャ、しめじといった日本でおなじみの野菜類が常備されています。他店ではあるにはありますが、どれも貧弱でウィン・イップの物はさすが、立派で満足のいく品質となっています。中華麺も生麺なのが魅力で、つい買ってしまいます。日本の台所では見慣れない、中国の調理器具や食器も売られているので見ていて飽きません。

食事もできる複合施設

ウィン・イップ自体はスーパーですが、隣接した敷地内にはほかに中国製品が売られているみやげ物店や菓子、パン類が売られている小さなショップ、そしてレストランまであります。ヨーロッパでは食感が固いハードタイプのパンが主流ですが、こちらのパン屋では日本風の柔らかなフカフカ菓子パンや惣菜パンがあり、胡麻団子といった中華系菓子もおいしいのでよく利用します。

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アーケード入口の一番目立つ位置には「Tai Tung」という、いつ見ても中国人客で大にぎわいの中華料理店があります。メニューは北京ダックなどの定番アラカルト以外に、お昼は飲茶もあります。日本人にもなじみ深い料理が多いので在住者の間でも人気で、はやっているだけあり味も確かです。

混んでいるので2階席になることも多いですが、小さい子連れには広々しており、かえって居心地よいです。店員も気さくで、じっとしていられない子供も温かく見守ってくれ、キャンディーまでくれてありがたかったです。

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ほかにも2階の奥という立地には恵まれませんが、ボリュームたっぷりの麺類がおいしい「an nam」というベトナム料理店もあります。値段もTai Tungの少し強気な値段と比べて、安めなのがうれしいです。フォー目当てで行きましたが、デザートに頼んだココナッツ・アイスがあまりにもおいしく、うれしい誤算でした。これまでで1番おいしかった気がします。

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ウィン・イップはほかに3店舗、マンチェスターやバーミンガムといった都市にもあるので、コロナ収束後、旅行や出張などでこれらの都市を訪れた際は、プチ中華を感じに覗いてみてはいかがでしょうか。

◼️Wing Yip Croydon店・住所: 544 Purley Way, Croydon, CR0 4NZ・アクセス: 電車Waddon 駅より徒歩約9分・営業時間:  月~土 9:30~19:00、日 11:30~17:30・URL: https://www.wingyip.com/

筆者

イギリス特派員

パーリーメイ

2017年よりロンドン南部で家族と暮らしています。郊外ならではのコスパのよいレストラン、貴族の邸宅、城めぐり、海沿い情報などが得意です。

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