カリフォルニアの火事

公開日 : 2007年10月25日
最終更新 :

日本でも大きなニュースになっているカリフォルニアの火事。実はこういった山火事は、この時期、サンタアナウインドとこのエリアのカラカラに乾燥した気候のせいで、西海岸ではよく起きます。

サンタアナウインド(Santa Ana wind)というのは、秋から冬にかけて吹く季節風のことで、内陸の砂漠のほうから海にかけて吹いてきます。時に突風になることもあり、この影響で風がなければ早く消火できるような火事が、大規模な火事に発展することがしばしばあります。

これは以前、地元のニュース解説者がいっていたことなのですが、山火事は自然現象で、ごく小さな火事が何度も繰り返し、植物が循環することが本来の自然のサイクルであるのに、近代になって人が山を切り開き、住宅地を増やしていったため、自然のサイクルが乱れ、小さな火事ではない、大きな火事が起こりやすくなったそうです(もちろんこれ以外にも多くの理由で火事は発生します。今回は複数の場所で、放火の疑いが濃厚で逮捕者が出ました)。

現在、ロサンゼルス近郊のマリブ(サンタモニカの北にある高級住宅地)の火事は下火になり、学級閉鎖になっていた学校の多くも生徒の通学が再開しましたが、サンディエゴ周辺ではまだ火事が猛威を振るっています。アメリカでは、もうすぐハロウィーンということで、ホリデイ気分になっている人が多い中、避難のため家を出なくてはならない人も多く、ロサンゼルス以上に大きな被害がでています。

また、火事の影響でサンディエゴ動物園のワイルドアニマルパークが閉鎖されており、10月25日に再オープンを予定しています。パークでは動物2匹を失った他、周辺の600エーカーの土地が燃えたそうです。

この他、南カリフォルニア、サンディエゴ周辺の観光施設は、シーワールド、レゴランド、マリタイムミュージアムやバルボアパーク内のミュージアムなども閉園しています。

直接火事の被害がない場所でも、空気の汚染によりのどがいたかったり、目がチカチカしたりなど健康への影響も出ているようです。サンディエゴ周辺に行かれる方は、最新情報をよく確認した上で十分留意してお出かけください。

最新情報については、サンディエゴ観光局のサイトをご覧ください。

http://www.sandiego.org/article/visitors/922

火事が早く沈下しますように。

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