カンターズ on Fairfax
ロスアンジェルスには、いくつか「レジェンド」となっている古い歴史のある店がありますが、なかでもフェアファックス・アヴェニューにあるジューイッシュデリ、カンターズは、LAっ子なら知らぬ人はないといってもいいほど、有名な老舗レストランです。
ここは1948年にこの場所でオープンして以来、ずっと24時間営業(本当の創業はさらに古く1924年)。テレビ局や、先日ストライキをやって、アカデミー賞も中止に追い込むか?と思われた騒動の中心となった、脚本家協会のオフィスの近くでもあるため、多くの芸能関係者もやってきます。古くはエルビス・プレスリー、マリリン・モンロー、エリザベス・テイラー、新しいところではブラッド・ピット、レニー・クラヴィッツ、ジョニー・デップ、U2、マドンナなど、ここを訪れた有名人の名前をあげようとすると枚挙に暇がありません。
有名人以外にも、この店にくるお客さんを見ていると、いかにもLA〜っぽい人が多く、ピープルウォッチングもなかなか楽しいです。
60'sっぽいレトロな店内の一角にはバーもあり、さまざまなミュージシャンがジャムセッションを行ったことで知られています。店に入ると、両側にずらりとベーカリー&デリのガラスケースがあり、テイクアウトも可。メニューもレトロ、そして働いている人もレトロ(!)で20年、30年とずっと働き続けているおばちゃん、おじちゃんウエイターさんが多いのですが、愛想はあまりよくありません(笑)。ただし仕事はてきぱきとしていて、職人気質といおうか、このへんにもオールドスタイルを感じさせます。メニューの品数も多いのですが、やはりここでは、マッツォボール(スープ)、パストラミサンドウィッチなど、ユダヤの定番料理がオススメです。サンドイッチ類には、日本では1,2枚しかついてこないようなピクルスが、どどーんと皿に4,5本並んで出てきますのでびっくりしないように!
以前、この店を経営するカンターファミリーの一人、マーク・カンターさんと話したことがあるのですが、彼はアマチュア、といってもかなり玄人はだしのロックカメラマンで、80年代以降LAを訪れたさまざまなロックバンドの写真を撮影しており、また芸能界に顔が広いことで有名です。彼の高校時代の友人にはガンズ&ローゼスのスラッシュがおり、無名時代から写真撮影を続けてきたそうで、その歴史を最近「Reckless Road: Guns N' Roses and the Making of Appetite for Destruction 」という本にまとめて出版されたので、ファンの方はぜひチェックしてみてください(お店でも売られています)。
Canter's
419 N. Fairfax Avenue,
Los Angeles, CA.
Tel: (323) 651-2030
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