No. 403: ありがとう、、、。消防士の死。

公開日 : 2017年12月20日
最終更新 :

こんにちは。

皆様、日本でも半旗が東日本大震災から1年目に掲げられたと聞きましたが、これはアメリカでも要人が亡くなった時、警察官、消防士等の殉死の際にも半旗となります。英語ではハーフマストと呼ばれるのですが、今カリフォルニアの消防署はこのハーフマストの状態となっています。

日本でも何度も取り上げられているカリフォルニア州で今起こっている山火事ですが、鎮火の兆しを全くみせていません。ベンチューラから始まったこの山火事。約2週間燃え続けており、カリフォルニア州の歴史で12月17日現在として3番目の大きさとなりました。そして消防士の方が一人この火事で亡くなりました。サンディエゴから応援に駆けつけていた消防士の方とのことです。そんな消防署では国旗はハーフマストとなっています。これを見るととても寂しくなります。

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ロスアンジェルスからは遠のいていますので、今現在はそれほど空気が悪くは感じませんが、木々が燃えているだけではなく、建物、そして建物の中身も全て燃え尽くしているので、毒素も含んでいて体調を悪くしている人も多く出てきています。またクリスマスの前に家を失くし行き場に困っている方々もよく見掛けます。先日、私も買い物中に今回の火事で家を失くした方と偶然にもお話しをする機会がありました。友人の3人も家を失くし、他人事ではなくとても身近いな出来事です。

この写真は昨日 (12月18日) にマンハッタン・ビーチから撮った写真。100キロ以上離れている場所からでもこのように煙が見えます。サンタ・バーバラでは主なショッピング・エリアのステート通りのお店はほとんど閉まっている様子。煙でお店を開けていられないとのことです。

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そして下記の写真はやはり昨日の夕日。太陽のちょうど横に海面と並行に伸びている茶色の雲は山火事の煙です。これはマリブから撮りました。

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さて、この山火事ですが、色々と原因があります。

1。タバコのポイ捨て。車に乗っていてよく見かけるのがこれです。

2。強風のために電線が切れた。

3。暑い時はハイキング等で置き残された水のガラス・ビンなどが強い陽による反射周りが焦げ始め火事にいたる。

4。放火

5。今回のベンチューラの火事はこれが原因だとされていますが、地域の電気会社の整備ミス。

6。火を使っていけない場所なのにも関わらず使われ、飛び火。

等となります。

まだまだ40%しか鎮火されていないこのベンチューラの火事。避暑地として有名なサンタバーバラにまで届く勢いです。風も未だに強い日もあり、とても乾燥しているので、消火作業が進まない中、消防士の方々は長いシフトで住人、そして建物を守ってくれています。天気がいつも良く住みやすい場所ではないかと思われる南カリフォルニアですが、こんなマイナスな部分もあります。今の予定では鎮火は来年の1月10日を予定しているとか、、、。これによっての被害は農業にも影響を及ぼしています。アボガド、そしてレモン、、、、80%がダメージを受けているとか。15年かかってやっと収穫ができるアボガドですので、皆頭を痛めています。ほんの少しの心遣いから山火事も予防できるので、気をつけながら生活を続けるしかないのでしょう。

皆様もどうぞ気をつけながら観光をお楽しみください。

ではまた。

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