フランスの食生活とレストラン事情

公開日 : 2017年11月03日
最終更新 :
筆者 : AKINO
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フランスの食事とレストランの営業時間について、ご紹介します。

フランスの食事時間とレストランの営業時間

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・7時~9時に朝食・12時~13時に昼食・19時~20時に夕食

フランスでは、北の方が食事の開始時間が早く、南に行くにつれて遅くなるようです。

食事時間がきっちりしているので、ファストフード以外のレストランでは15時~19時に食事を提供していません。お昼を過ぎてしまったときは、パン屋さんやファストフード店に行きましょう。

17時頃は、カフェでビールを飲みながらのんびり会話を楽しむ光景が見られます。

レストランの開店時間は19時からですが、お店が混み始めるのは20~21時です。開店時間にお店に行くと席はがらんとしています。22時を過ぎると、ラストオーダーのお店が多いので注意が必要です。

フランスの一般的な食事

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フランスの食事は、基本3食。

朝食は軽く、昼はしっかり、夜はレストランに行く時以外は、軽く済ませることが多いです。

朝食(プティデジュネ)Petit déjeuner

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ホットドリンク(コーヒー、紅茶、ココア)、オレンジジュース、スライスパンにバターやジャムを食べます。

クロワッサンとパン・オ・ショコラは、休日の朝食に食べます。

朝食には、基本的に「甘いもの」を食べています。

スーパーには、朝食用の甘いビスケット、シリアルがずらりと並んでいます。ホテルは世界中の人が訪れるので、ビュッフェ形式でいろいろ並んでいますが、ベーコン、たまごなどは朝食ではなく、遅い朝食ブランチに食べます。

フランス人の朝食はとても軽めです。食はしっかりとろう!と学ぶ日本人からはちょっと驚きですが、コーヒーだけという人もけっこういます。

同じように食事をとると、お昼前にお腹がグーグーなります。

昼食(デジュネ)Déjeuner

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前菜(生野菜、スープ)、メイン(肉か魚に野菜を添えて)、チーズとデザート(果物、ケーキなど)。

週末に家で家族と食事をするときは、アペロ(おつまみを食べながら食前酒を飲む時間)からデザートとコーヒーまで、1~2時間かけてのんびり食事します。

仕事のある平日は、1時間以内。時間のないときは、サンドイッチを買って食べます。基本的にはお水を飲みますが、人によっては昼食にワインやビールを1杯飲んだりします。

ほとんどのレストランやカフェで、ランチには一皿9€(約1200円)~の日替わり料理(プラ・ド・ジュール)があります。ちょっと敷居の高い星付きレストランでも、平日ランチなら35€(約4600円)~食べられるのでぜひ利用してみてください。

おやつ(グテ)Gouter

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お昼にデザートまで食べるので、日本の3時のおやつにあまりお腹が空いてません。

フランスのおやつの時間は16~17時頃。保育園のお迎え帰りの子供が、パン・オ・ショコラを食べていたり、学校帰りの学生がポテトチップスやグミを友達と食べてる様子をよく見かけます。

夕食(ディネ)Dîner

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レストランではボリュームの多い食事をしていますが、普段家ではパンとシャルキュトリ(ハムやパテなど)、チーズ、ヨーグルトといった軽い食事で済ませています。年配の方は、スープが多いようです。

共働きが多いので、お惣菜を買ったり、冷凍食品専門店「ピカール」で買って温めるだけの料理もあります。家電量販店には、具材を入れてタイマーするだけの万能調理機がいろいろ販売されていて人気です。

クリスマスや週末友人を招いたときは、アペロ(おつまみを食べながら食前酒を飲む時間)から始まり、前菜、メイン、チーズ、デザートを2~5時間かけて、食事と会話を楽しみます。クリスマスのディナーは特別で、長いときは深夜まで続きます。

フランスの家庭料理

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フランスでは家庭でも、前菜、メイン、チーズ、デザートの順にサービスして食べます。

昼も夜も、食事の後にはチーズ+デザート+コーヒーを必ず食べています。

主食はパンで、付け合わせにお米が使われることもありますが、それでもパンは欠かせません。パエリアを食べるときでも、米をおかずにパンを食べています。

バターやクリームをたっぷり使った食事が多く、全体的にこってりしています。

魚介類よりも肉食が中心です。スーパーに行くと、牛・豚・鶏肉のほかに、鴨、七面鳥、ウサギの肉が並んでいます。マルシェでは、年中鶏の丸焼きを販売していて、週末のお昼によく食べています。フォアグラやトリュフといったフランスで有名な高級食材は、レストランやクリスマスの時期に食べるもので、普段の家庭料理ではほとんど見ません。

野菜は、レタスだけのサラダ、人参だけ、インゲンだけをお肉に添えるくらいで、長期滞在中は野菜不足を感じます。最近はヘルシー志向になりつつあり、オシャレなテイクアウトのお店では数種類の野菜を使ったサラダが人気だったり、ランチにサラダを買ったり、スープを飲んだりする光景が見られます。

食の都リヨンで食事

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フランスの美食の街(capitale mondiale de la gastronomie)として知られるリヨンの食事を楽しむなら、

庶民的なビストロ Bouchons(ブション)に行って、シャルキュトリを基本としたリヨンの伝統料理を食べながら、ボジョレー(Beaujolais)やコート・デュ・ローヌ(Côte du Rhône)のワインを飲みましょう。

レストランなら、三ッ星レストランからブラッスリーまであるポール・ボキューズ(Paul Bocuse)、レオン・ド・リヨン(Léon de Lyon)、ブラッスリー・ジョルジュ(Brasserie George)などが有名です。

≪リヨンのレストラン情報サイト≫

・ブション・リヨネ http://lesbouchonslyonnais.org・リヨンレスト・ドットコム www.lyonresto.com ・ぷちぽめ www.petitpaume.com

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