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フランス/リヨン特派員ブログ マダムユキさん

フランス・リヨン特派員が現地からヨーロッパ地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

2020年7月25日

フランスのリヨン生まれのハンバーガー「キング・マルセル」


フランスのリヨン生まれのハンバーガー「キング・マルセル」

【フランス リヨン便り n°31】
フランスがハンバーガー王国に!


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フランスで人気のテイクアウトアイテムといえば、バゲットにバターとハムだけのいたってシンプルな「ジャンボン・ブール(Jambon Beurre)」と呼ばれるサンドイッチ、あるいは、バゲットにバターとハムに加えてチーズをはさんだ「パリジャン(Parisien)」と呼ばれるサンドイッチ。フランスの定番サンドイッチです。とくに「ジャンボン・ブール」はフランスナンバーワンの売り上げを誇るファストフードでした。20年前になりますが、リヨンの語学学校で「なぜ、フランス人はハンバーガーよりサンドイッチが好きなのか」という記事を、ひたすら辞書を引きながら、苦労して読んだ記憶があります。


2017年、「ジャンボン・ブール」はその王座をハンバーガーに奪われました。フランス通信社の記事によれば、マクドナルドのフランス第1号店ができたのが今からおよそ50年前。20年前頃からようやくハンバーガーがフランス人に広く食されるようになり、2017年には14億6000万個のハンバーガーが消費され、「ジャンボン・ブール」は10億220万個で、ハンバーガーがフランス定番サンドイッチを抜いて首位にたったということで、当時、たいへん話題になりました。フランスの人口がおよそ6700万人なので、1年間でひとりあたり21個、1ヵ月あたり2個弱のハンバーガーが食されているということになります。補足しますと、実際にハンバーガーがマクドナルドやバーガーキングといったファストフードで消費されたのは全体の30%に過ぎず、70%はレストラン(テイクアウトあるいはデリバリーを含む)だそうです。フランス国内のレストランの85%がメニューにハンバーガーが入っているという事実からも、ハンバーガー人気を疑う余地はありません。


フランス人に人気とはいえわざわざフランスで、しかもリヨンまできてハンバーガー......とためらう方もいらっしゃることでしょう。昨今、フランスのハンバーガーブームで、ソースの種類や肉の焼き加減にこだわった、クオリティの高いハンバーガーが登場しています。たとえば、リヨン生まれのハンバーガー「KING MARCEL(キング・マルセル)」もそのひとつ。キング・マルセルは2013年にリヨン第1号店ができてから、ファーストフードのレベルを高めた、ハンバーガー専門カジュアルレストランとして、直営店とフランチャイズで全国展開しています。地産地消をモットーに、現地の食材にこだわり、ハンバーガー一つひとつをていねいに作っています。


パンは、毎朝、焼き立ての特注パンが配達されます。パン屋にもこだわり、リヨンではMOF(Meilleur Ouvrier de France、フランス国家最優秀職人章)を持つ「メゾン・ポッゾーリ(MAISON POZZOLI)のパンが使われているそうです!
牛肉は、フランスの中央高地(マシフ・ソントラル)のリムーザン地方の牛が使用されています。茶毛のリムーザン牛はラスコーの洞窟にも描かれているほど起源が古く、現在は食用肉として飼育されており、赤身肉としては最高級の牛肉で、世界中から高い評価を得ています。リムーザン牛の特徴として、脂肪分が少なく、とてもジューシー(豊富な肉汁)なので、ハンバーガーに最適です。注文の際に焼き加減(レア、ミディアム、ウェルダン)が尋ねられます。肉の旨みを味わうにはレアが一番というフランス人が多いです。
チーズは、ハンバーガーに欠かせないチェダーチーズはもちろんのこと、フランス産チーズも使われています。


キング・マルセルのオリジナルハンバーガーは5種類あります。
Le Marcel CERDAN(マルセル・セルダン):リムーザン牛、ラクレットチーズ、ピクルス、カリカリベーコン、玉ねぎコンフィ、自家製ケチャップ
Le Marcel MICHELIN(マルセル・ミュシュラン):リムーザン牛、サンネクテールAOPチーズ、ベーコン、シブレット(チャイブ)、自家製マスタードクリーム
Le Marcel DUCHAMP(マルセル・デュシャン):リムーザン牛、エメンタールチーズ、カリカリベーコン、レタス、新鮮トマト、特製ソース
Le Marcel JACKSON(マルセル・ジャクソン):リムーザン牛、チェダーチーズ、玉ねぎフライ、ベーコン、特製バーベキューソース
Le Marcel DU MARCHE(マルセル・デュ・マルシェ):日替わり(その日の仕入れによってシェフが考案します)


決め手は肉の旨みを引き出す自家製ソース。
付け合わせのポテトフライはもちろん自家製です。店内に積まれたじゃがいもの大袋をみれば、納得です。


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おすすめはマルセル・ミシュラン。リヨン近郊のオーヴェルニュ地方特産のセミハードタイプのサンネクテールチーズが使われています。とろけたチーズと肉汁がまったりと口のなかに広がり、コクのある風味がやみつきになりますよ。いつもビールを(惰性で)注文してしまうのですが(悪い癖です)、赤ワインのほうが相性がよいです。


ドリンクはミネラルウォーター、ソフトドリンクのほか、ワインやビールも注文できます。ハンバーガーにワインというのもフランスらしいですね。現在、ウイルス感染対策で生ビールの提供は中止し、瓶ビール(クラフトビール)のみです。


店内での食事もテイクアウトもデリバリーも可能なので、シチュエーションに合わせ利用できます。
ホテルの客室にデリバリーして、くつろぎながら食するものいいですね。そんなことができる日が戻ってくることを願うばかりです。


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20年前に苦労して読んだ「なぜ、フランス人はハンバーガーよりサンドイッチが好きなのか」という記事に戻りますが、理由は「食べ歩き」ができるからでした。定番サンドイッチはソースがなく、食べながら歩いても洋服を汚すリスクがないため、食べ歩きを好むフランス人(とくにパリジャン)には不動の人気だったようです。確かに、ハンバーガーはソースがたれるので食べ歩きには不向きです。


皆さま、ウイルスから身を守りながら、すてきな夏をお過ごしください。


【キング・マルセル(KING MARCEL)】
・URL: https://kingmarcel.fr/


【パール・デュー(Lyon Part Dieu)店】
・住所: 26 Boulevard Jules Favre - 69006 Lyon France
・電話: +33 4 78 24 04 54
・営業時間: 毎日 11:00〜14:30、18:00〜22:00

【サン・ジャン(Lyon Saint Jean)店】
・住所: 4 rue du Palais de Justice - 69005 Lyon France
・電話: +33 4 72 64 01 05
・営業時間: 月曜 11:00〜14:30、18:00〜22:00、火曜~日曜 11:00〜22:00

【メルシエ―ル(Lyon Mercière)店】
・住所: 31 rue Mercière - 69002 Lyon France
・電話: +33 4 78 42 28 50
・営業時間: 月曜~木曜 11:00〜14:30、18:00〜22:00、金曜~日曜 11:00〜22:00

【シュヴルール(Lyon Chevreul)店】
・住所: 29 rue Chevreul - 69007 Lyon France
・電話: +33 4 37 37 45 20
・営業時間: 毎日 11:00〜14:30、18:00〜22:00
 
 

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カテゴリー レストラン・料理・食材 文化・芸術・美術 生活・習慣・マナー
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    リヨン特派員
    マダムユキさん
    リヨン在住20年。リヨン第二大学で美術史専攻。中世からルネサンス期の美術品・絵画・建築を得意とする。ワインとビールが生活の友。フランス現地手配会社を経営する。フランス リヨンの文化・芸術・建築を中心に、リヨン情報をお届けしたい。ツアー情報などのお問い合わせはこちら
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