リヨンでストリートフードのお祭り、食欲の秋がやってきた!

公開日 : 2021年09月21日
最終更新 :

【フランス リヨン便り n°61】

こんにちは、マダムユキです。フランスのリヨンからお届けしています。

フランスでは衛生パス(※)の導入により、コロナ前の日常を取り戻しつつあります。

それを証明するかのように、2021年9月16日から4日間にわたって、リヨンストリートフードフェスティバルが開催されました。本当に久しぶりの食のイベントです。わくわく、るんるん、少し興奮気味で参加してきましたよ!

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リヨン ストリートフード フェスティバル 2021

会場となったのは大手電機メーカー、ファゴール・ブラントの工場跡地です。総面積11万平方メートルの広大な敷地にピーク時には1800人もの労働者が働いていましたが、ファゴール・ブラントが製造拠点を移転させたことから、2015年に工場が閉鎖されました。現在、その跡地のおよそ3万平方メートルの敷地がイベント会場として利用されています。

旧工場はリヨン第7区にあり、地下鉄B線「Debourg」駅で下車して徒歩7分ほどです。

会場に近づくと、入場待ちの行列が見えました。時刻を見たら18時30分。18時のオープン時間に合わせて、もっと早く来ればよかったと少し後悔......。

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後悔もつかの間、思ったほどは待たずに会場に入れました。まだ、そんなに混んでいなかったです。よかった~。

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イベントへの参加には衛生パス(※)の提示が義務づけられています。

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入場チケットは事前にインターネットで購入しなければなりません。会場で入場チケットは販売されないので、知らずに来た人は、泣く泣く引き返していました。

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衛生パスと入場チケットのチェックを無事に終えて、旧ファゴール・ブラント工場の正面を写真撮影です。変わった趣味だと思われるかもしれませんが、インダストリアルな雰囲気がだ~い好きなんです!

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来場者に木製ターナーが配られていました。数に限りがあるので早い者勝ちだそうですよ。メルシー!

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会場内は鉄筋構造で、ご覧のとおり天井がとても高く開放感があります。いい感じだ~。

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まずは、プリペイドカードを購入します。現金あるいは銀行カードでの支払いはできません。キャッシュレスにすることで、ヒト・モノの接触が制限できます。注文・精算がスムーズに行われます。レジ前の行列を解消できるかも! グッドアイディアですね。

会期中にプリペイドしたお金を使い切らなくても大丈夫。イベント終了後に、リヨンストリートフードフェスティバルの公式サイトから返金手続きを行うことができます。

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メイン会場に進むと、ブリュッセルの大きな看板が目につきました。

今年で5回目を迎えるリヨンストリートフードフェスティバルですが、今年はアフリカ、ブリュッセル、ヴァレ・ド・ラ・ガストロノミー・フランスⓇ、アジアストリートマーケットがテーマです。

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イベント偵察する前に、まずはベルギービールを飲みながら、会場マップで出店チェック。

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屋外スタンド&キッチンカー

9月中旬ともなれば、日が暮れるのが早いので、まずは屋外のスタンドの様子を見よう、ということで、会場の外に出てみると......。

わ~、個性的なキッチンカーがたくさん集まっていました。昔の屋台のイメージとは違って、おしゃれにデザインされていますね~。

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屋外スタンドで人気を集めていたのが網焼き・鉄板焼きのバーベキューコーナーです。

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オーヴェルニュ地方の特産チーズ、フルム・ダンベールのスタンドを見つけました。

フルム・ダンベールは「高貴なブルーチーズ」と呼ばれ、しっとりまろやかで、すっごくおいしいチーズなんです。

あっ、試食ができる! メルシー!

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フレッシュジュースのスタンドに人だかり!

自転車をこいで自力発電し、ジュースのミキサーを起動させてジュースを作ります。エコロジーな発想ですね~。汗をかいて、カロリーを消費してから、おいしいジュースをいただきましょう。

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アフリカパビリオン

メイン会場とは別棟の建物から軽快なリズムの音楽が聞こえてきました。

なんだろうと入ってみると、舞台を向いてエアロビクスダンスを楽しんでいる光景が現れました。

舞台ではとっても陽気なインストラクターが「ダンシング」と声をかけていました。

ここはアフリカパビリオン!

アフリカはフランスと地理的に近いこともあって、アフリカの音楽もダンスも料理も、身近な存在です。

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アジアンフードマーケット

メイン会場に戻ってきました。

赤い提灯のスタンドといえば、アジアンコーナーです。

香港、タイ、カンボジアなどなど、アジアはストリートフードのメッカ。

行列ができていたのは、肉まん、野菜まんのスタンドでした。

米麺のデモストレーションも見られます。できあがりはなんだろう......、パッタイ(タイ風やきそば)です!

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アトリエコーナー

ストリートフードのスタンドだけでなく、いろいろなアトリエが行われます。

ワイン教室はあいかわらずの人気ですね。

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スイーツパビリオン

スイーツコーナーもありました。

あっ、パティスリー「ドルネ・フレール(Dorner Frères)」のスタンドを見つけました(マダムユキは常連客です)。兄弟そろってパティシエで、おふたりともハンサムなんです。さわやかな笑顔をご覧ください。

メルシー!

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日本でも大人気のセバスティアン・ブイエ氏のスタンドもありますよ~。

卓越した才能のみならず、人材育成に力を入れ、人間味の豊かなブイエ氏が日本の皆様にカメラポーズ。

メルシー!

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盛り上がるメイン会場

再び、メイン会場に戻ってきたら、人が増え始めていました。時間をみたら19時30分。

フランス人のアペリティフタイムが始まります。

ビールバーの前に行列が!

席も埋まりつつあるぞ!

DJの音楽のテンションが高まっていく~!

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ヴァレ・ド・ラ・ガストロノミー・フランスⓇ

そろそろお腹がすいてきました。

あ~、何にしようか。

腹ごしらえでもしようということで、ヴァレ・ド・ラ・ガストロノミー・フランスⓇ(Vallée de la Gastronomie - FranceⓇ)のコーナーをのぞいてみました。

ヴァレ・ド・ラ・ガストロノミー・フランスⓇというのは、2016年に立ち上げられたグルメとトゥーリズムのシナジープロジェクトで、直訳すれば「美食の渓谷」という意味です。ソーヌ川渓谷沿いのブルゴーニュ地方ディジョンから、ローヌ渓谷のリヨンを通り抜け、プロヴァンス地方マルセイユまでを結ぶ600kmのルートに点在するテロワールと食文化・食体験に焦点をあてた全く新しいコンセプトで、2021年の春にリリースされました。

ヴァレ・ド・ラ・ガストロノミー・フランスⓇのラベルを取得したレストランがスタンドを出していたので、

「やはり、最後は地元シェフたちのスタンドで締めくくろう」ということで近づいてみると、メゾン・ポール・ボキューズが運営する料理専門学校アンスティテュ・ポール・ボキューズ、人気上昇中のシェフ、ポール・ラングレール、その間にあるのは、親愛なるジョセフ・ヴィオラ氏のスタンドではないか!

ヴィオラ氏はMOF(フランス最優秀職人章)を持するリヨンのスターシェフなのですが、とっても気さくな方です。ヴィオラ氏が経営する「ダニエル・エ・ドゥニーズ(Daniel & Denise)」は、リヨン伝統料理が楽しめるブションで、ブログでも紹介させていただきました(マダムユキは常連客なんです)!

ヴィオラ氏が実演販売するのストリートフードは、なんと特製濃厚ソースがたっぷりかかったハンバーガーです。

こちらの映像をご覧ください。

心よりメルシー・ボークー!

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食後はテーブルに物は残さず、お帰りの際に、分別してごみを捨てましょう。

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マダムユキより

※「衛生パス(Pass Sanitaire)」とは、ワクチン完全接種済みの証明書あるいは72時間以内に取得したRT-PCR検査または抗原検査に基づく陰性証明書あるいは過去11日前から6ヵ月以内に感染回復したことを示す証明書をもって交付されるQRコードのことです。

筆者

フランス特派員

マダムユキ

リヨン在住20年以上。フランス各地の魅力を文化・芸術・建築・食を中心にお届けしたい。

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