ザジとの旅始めのはじめ
私は2018年、猫と一緒に渡航しました。
一緒に暮らす猫は、放棄、遺棄された猫を保護するNPO団体から譲り受け、名前はザジと言います。背中にはエリンギ茸の模様を二個背負っているキジハチ柄のカギ尻尾の男の子です。
フランスに行こうかどうしようかと考えている時、猫を連れて行くこと現実味がなく、本当に可能なのだろうか、もっと特別に思えていて、他人事の様に思っていました。ネットで検索すると、猫をヨーロッパに連れて行っている方の情報は少なかったです(2018年2月時点)。
愛猫の黒猫ノロとの旅を綴った平松謙三著『ヨーロッパを旅してしまった猫のはなし』。私はこの本に出会うことで、希望を持つことができた大切なバイブルです。Facebook でフォローさせていただいていたので、実際に著者の方にメッセンジャー連絡させて頂き、アドバイスしていただくことができました。実際に必要な準備期間は2ヶ月から3ヶ月を見ておくことが必要です。
渡航先によって、必要なワクチンや検査が異なりますので大使館に確認しましょう。私の場合はフランスの大使館のホームページを確認しました。なかなかに質素な内容で分からないことだらけだったのでメールで質問したところ、『ホームページをご確認ください』との返信。塩対応で有名なフランス大使館、さすがです、、、分からないから質問しているのに、ね。
ということで、気を取り直して、今度は動物検疫担当をしている空港、使用する空港にメールしました。こちらは本当に、親切、迅速な対応です!!!
出発時期(決まっていれば便名、渡航先、ワクチン、狂犬病接種日にち)を教えてくださいというような文面でした。
私は3ヶ月前、まだ調べ始めたばかりで、何一つ理解していませんでした。始めにしたことは、かかりつけの動物病院に行き、渡航することを獣医師に相談し、実際の予定を組みました。
かかりつけの医師に相談したことは、混合ワクチン、予防接種、マイクロチップ等の指定があるかどうか、帰ってくる時期はいつ頃なのか(長期なのか短期なのかによって今後の帰国時にしなければいけないことが変わってきます)、管轄の 農林水産省の規定、提出しなければいけない書類等をプリントアウトしたものを獣医師に渡し相談しながら進めました。
書類、資料はプリントアウトして、一緒に見ながら相談するのが良いかと思います。実際に自分が揃えた書類と必要な書類を見ながら進めることで、その後獣医師にお願いしなければならない部分を共有できることになります。
持病の有無、神経質な子かどうか、生活の変化に敏感かどうか等の性格を考慮して、獣医に相談することをお勧めします。
私の場合、通院時など短い移送中にも、いつもと違う雰囲気に『にゃ、にゃー』と鳴きはするけど、嘔吐や、皮膚をかきむしることはありませんでした。
長時間のキャリーの中でも頑張って一緒に乗ってくれること。その時間を一緒に共有することで絆は強まるように思います。非日常を過ごさなければならない旅では事前の準備、猫の性格は本当に大切な要点になると思います。
ザジに関してはというと、家を出発してからおよそ20時間。新千歳空港から、羽田国際空港に行き、その後検疫検査を受け、フランスシャルルドゴール空港。その2時間後にリヨンへの飛行機に乗り継ぐという強行スケジュールでした。そして、こうしたタイムスケジュールを組むことができたのも、ザジの忍耐力と、関わった獣医の先生方のおかげだと感謝しています!!
無駄な時間はなるべく少なく、且つ、何か書類の不備や乗り換えに問題があったとしてもギリギリ対応できるような時間が必要でした。
動物との渡航にはたくさんの必要な書類と、不慣れな言葉との葛藤を伴いましたが一緒に渡航出来てよかったことがたくさんあります。
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