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フィリピン/マニラ特派員ブログ Okada M.A.

フィリピン・マニラ特派員が現地からアジア地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。


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2014年一年間に亘り、マニラ特派員としてこのブログを担当させて頂きましたが、諸般の事情により今回が最後の記事となりました。この一年間誠にありがとうございました。


実はまだまだ沢山の記事のアイデアがあるのですが、これらは全てオクラとなる運命となりましたので、今回はせめてその見出しだけなりとも御紹介させて頂こうと思います。

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特に「フィリピン歴史ロマン」は始めたばかりでしたので、アイデアとしては次の様なものがありました。

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「キリシタン大名・高山右近、マニラに逝く」

最近は大河ドラマでもお馴染みの名将・摂津藩主の高山右近は、クリスチャンであるが故に国外流刑となり、マニラに追放されました。ところがクリスチャンが大多数のこちらマニラでは、アジアでも有数の「聖人」として大歓迎を受け、国賓の様に持て成されていたのでした。残念ながら右近は体調を崩して間もなく亡くなりましたが、決して惨めな最後では無かったのです。フィリピノ・ホスピタリティのなせる技といえるかも。

高山右近の像(Pubric domain)これは大阪の高槻城にあるものですが、マニラのパコのフィリピン国鉄のパコ駅前にも同じものが建てられています。


「マゼラン セブに死す。ラプラプ王との戦い」

さてこ一方、歴史の教科書でもお馴染みの、史上初の世界一周を成し遂げたマゼランですが、こちらも実はフィリピンで亡くなりました。セブの小島のマクタン島で、当地の王の一人ラプラプ王と、これもキリスト教を巡って戦闘となり、あえなく戦死を遂げたのでした。英雄ラプラプ王は今でもローカル・ヒーローとして人気があります。


マクタン島のラプラプ王の像 licensed under the Creative Commons Attribution-Share Alike 3.0 Unported license.

それから、あまり知られていないマニラ及びその近辺の観光スポットとしては:


「マニラ近郊にホントにある「浮遊都市・クラウド9」とは?」(アンティポロ)


「マニラのハイセンスでディープな歓楽街・ティモク・アベニュー」(ケソン)


「さながら外国車ショールーム通り:エドゥサ通り」(オルティガス、ベントレー、ポルシェ、ハーレー・ダビッドソン等々から、果てはモーガンまでの新車がズラリ勢揃い)


「奇跡の聖水 サンホセ・デルモンテ、ブラカンにあるグロット教会」(ブラカン州、フランスの有名な「ルルドの泉」と瓜二つの「グロット」があります)


「神々の山の泥湯温泉ハイキング マキリン山」(ラグナ)


「あなたの知らない世界/マキリン山の「磁力坂」」(ラグナ、坂道の下から水を流すと、坂道の上の方に流れて行くという、アレです)


「スペイン統治時代の街並が残る美しい古都 ・タール」


等々、まだまだあります。

マキリン山 licensed under the Creative Commons Attribution-Share Alike 3.0 Unported license.

またそれからマニラやルソン島の話題としては、「ワンピース」や「ゲゲゲの鬼太郎」でおなじみのアニメの老舗・東映動画が私の勤務先のすぐそばでアニメのセル画の制作をしていたり(ケソン)、チャイナタウンの大門の近くは、金のアクセサリー専門店が軒を並べてキンキラキンに光っていたり(ビノンド)、パイナップルやバナナの繊維から良質の手漉き紙が作られていたり(バギオ、ミンダナオでも)、現代のボクサーのレジェンド:マニー・パッキャオが下積みの頃にトレーニングをしていた様な「あしたのジョー」ばりのボクシングジムが私の近所にあったり、といろいろあったのですが。。。


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特に、私がフィリピンに来て最初の仕事で良く行った、世界遺産の棚田で有名なイフガオ地方では、撮影許可を地元の長にお願いしたら、ムンバキ(黒魔術師)のイニシエーションを受ける様に云われ、深夜に鶏と豚の生贄の儀式が私の仕事の為に行われた体験などは、棚田の真ん中で夜になっても街に帰れず「ネイティブ・ハウス」の高床式の現地の人の家に無理矢理泊めて貰ったりとか、棚田の奥深くの川の川原には実は温泉が湧いていて、地元の人だけの秘湯に入って世界遺産を眺めた体験などと共に、是非御紹介したかったのですが。。。

イフガオのネイティブ・ハウスlicensed under the Creative Commons Attribution-Share Alike 2.0 Unported license.

またいつかどこかでこれらの話題を御紹介出来る日があるかも知れませんし、webなどで調べて頂いたら上記に関する興味深い情報が検索頂けるかも知れません。


では、次の特派員の方も是非お引き立て下さい。お元気でまた会いましょう。さようなら。

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2014年12月11日

2013年3月、マニラ在住の、かつてフィリピンのスールー海に実在したアラビア文化の王国「スールー王国」の「スルタン」キラム家の末裔、ジャアルル・キラム三世が率いる武装集団「スールー王国軍」の400名が、突然マレーシアの北ボルネオ・サバ州に上陸し、サバ州の領有を主張して返還を求め、マレーシア治安部隊との銃撃戦となり、双方合わせて14名の死者を出すに至る、まるでフィクションの様な事件が突然発生しました。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BC%E7%8E%8B%E5%9B%BD


かつてのスールー王国の国旗


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皆さん、こんなまるで人気マンガの「ワンピース」を地でいくような事件が、ほんの昨年勃発した何て信じられますか?またそれよりもさらに、ごく近代まで、世界有数の珊瑚礁の美しさで世界中のダイバーの憧れであるフィリピンのスールー海に、アラビア人のスルタンを王としてアラビア語が公用語であった「スールー王国」があったなんて、日本の一般の方は果たしてどれぐらいの方がご存知でしょうか。また、この王国の主な収入源は奴隷の売買であったらしく、ビサヤ地方やミンダナオでは、人さらいの海賊、スルタンは海賊王として恐れられていたといいます。世界で最も美しい珊瑚礁の海を行く海賊王の奴隷船、何と恐ろしくもゴシックなロマンチックさでしょう。


さて一方、フィリピン語(タガログ語、ビサヤ語その他)で「ありがとう」は「サラマッ(ト):Salamat」ですが、この語源は、何の学術的な根拠はないものの、私にはアラビア語の 「サラーム:Salaam」 が源ではないか、と思えてなりません。

サラームの意味: http://ejje.weblio.jp/content/salaam

ご存知の方も多いと思いますが、フィリピン語はスペイン語をその語源とするものが多く、例えば、「元気ですか」は「クムスタ:Kumsta」ですが、これは明らかにスペイン語の「コモ ・エスタ:Como esta」から、後、「時間:オーラス」「馬:カバーヨ」「銀行:バンコ」や通貨の「ペソ」を始め、ガルシア、リサールなどの人名や、地名などにスペイン語が直接残っていますが、(フィリピン自体がスペインの国王の名:フェリペから) その「ありがとう:サラマッ(ト)」はスペイン語ではご存知のように「グラシャス」なので、これに限っては全く由来しないのは明らかです。ですので、上記の様なアラビアンのスルタンの国がフィリピンに実際に存在した以上は何らかの影響があっても不思議ではありません。(しかしモチロン私の「歴史ロマン」でしかない可能性も大いにあります)



フィリピンの人々の日常にある「アラビア文化」、その先に見える「珊瑚礁の中のスルタンのアラビアン王国」、これを歴史と文化の浪漫と言わずして何とする、と私は想うのです。


キラム三世 Illustrated by Okada M.A.
スルタンの末裔の最後の家は、マニラの比較的貧しいイスラム居住区の中にある普通の二階建ての家だった。本人は「世界最貧のスルタン」を自称していたという。しかし、私はこれも一つの男の浪漫といえるかも知れないと思う。


最初に登場した、「ラスト・エンペラー」ならね「ラスト・スルタン」 (後継はおられるでしょうが)ジャアルル・キラム三世は残念ながらかの戦闘の後、数ヶ月で亡くなりましたが、その戦闘をスルタンの「最後の聖戦(ジハード)」と考えれば、マンガやゲームなどの及びもつかない様な、哀切の悲劇の浪漫と言えるのではないでしょうか。合掌。


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[トリビア]
 ・ボルネオのサバ州には、古い邦画ファンの皆さんにはお馴染みの「サンダカン八番娼館 ・望郷」のサンダカンがあります。「からゆきさん」の哀愁の街です。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%80%E3%82%AB%E3%83%B3%E5%85%AB%E7%95%AA%E5%A8%BC%E9%A4%A8_%E6%9C%9B%E9%83%B7

(注意)以上の文は、筆者のフィリピンに於ける歴史ロマンに対する情緒を表現するために選ばれた題材であり、筆者の憶測が含まれています。これは何らの史実に対する悪意に基づいたものではありません。


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2014年11月13日

今回は私事からで恐縮ですが、私は自他共に許す映画狂で、ファンという次元は既に逸脱してしまっています。例えば良くある「好きな映画監督ベスト10」を選ばせて頂けるとすると、そつじながら「映画の神・三神」と「七人の映画の天才と名匠」をリストアップさせて頂くことになります。つまり:


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1. アンドレイ・タルコフスキー (ノスタルジア、鏡、ストーカー)
1. スタンリー・キューブリック (2001年宇宙の旅、時計じかけのオレンジ、博士の異常な愛情)
1. フェデリコ・フェリーニ (8 1/2、ローマ、アマルコルド)

(以上は、神々なので順位はない!)

4. アルフレッド・ヒッチコック (めまい、サイコ、見知らぬ乗客)
5. 黒澤明(七人の侍、椿三十郎、デルス・ウザーラ)
6. フランシス・フォード・コッポラ (地獄の黙示録・完全版、ゴッド・ファーザー、同 Part 2)
7. ベルナルド・ベルトリッチ (暗殺の森、1900年、暗殺のオペラ)
8. クリストファー・ノーラン (インターステラー、ダークナイト、インセプション)
9. ルキノ・ヴィスコンティ (ルードヴィヒ、ベニスに死す、地獄に堕ちた勇者ども)
10. デヴィット・リンチ (マルホランド・ドライヴ、イレイザー・ヘッド、ブルー・ベルベット)


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ゴダールは、どうしてもあの「オタク体質」が合わないので残念ながらランクインしません。。。そういえばフランスの監督がランクインしていません。イタリア人/イタリア系が多いです。
※次点は、サム・ペキンパー (ワイルド・バンチ、わらの犬、ゲッタウェイ)、次々点はマーティン・スコセッシ (タクシー・ドライバー、レイジング・ブル、ヒューゴの不思議な発明)
※ 邦画は別です。え?黒澤クロサワは羅生門から後はインターナショナルですので別格。あとオズミゾグチもモチロン別格。この頃はいませんね、Jホラーばかりで。
※ コメディ(ビリー・ワイルダーやチャップリン)やホラー(ジョン・カーペンターやデ・パルマ)、ミュージカル(ロバート・ワイズやスタンリー・ドーネン)も入れたいのはヤマヤマなのです。
※ スミマセン、こういうのはキャプションも楽しいので※ばかりになってます。。。

という様なことになり、「好きな映画ベスト10」も、カッコ内にある様な上記監督の作品となる様な「映画狂」が私で、これらの映画は何度観ても面白いので、普段は、これらのDVDを繰り返し観ると共に、これらに匹敵するかも知れない新作のチェックに忙しく、他愛のない娯楽映画が多いフィリピン映画は、地元にいながら食指はあまり動きません。但し!この一本の映画を除いては!!

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ヒマラ(Himala: 奇跡) 1982年作品 イシュマエル・ベルナール監督
http://en.wikipedia.org/wiki/Himala

tmp_20141106_005836-1191802658.jpgのサムネール画像

この映画は、ユネスコとCNN、及び国際映画製作者連盟がスポンサードしている「アジア太平洋スクリーン・アワード」http://www.asiapacificscreenacademy.com/の「観客が選ぶ・アジア太平洋の歴代映画ベスト1」 を始めとして数々の映画賞を受賞していますが、そんなことよりも、正にこの映画がフィリピン映画における「ヒマラ: 奇跡」そのものの様な作品で、例えていうと(映画ファンの皆さんにしか分からないかも知れませんが)、

アレハンドロ・ホドロフスキーの「エル・トポ」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%9D
セルゲイ・バラジャーノフの「ざくろの色」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%82%B2%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%83%91%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%8E%E3%83%95
ビクトル・エリセの「ミツバチのささやき」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%84%E3%83%90%E3%83%81%E3%81%AE%E3%81%95%E3%81%95%E3%82%84%E3%81%8D
寺山修司の「田園に死す」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B0%E5%9C%92%E3%81%AB%E6%AD%BB%E3%81%99
などの「特別な傑作」の一本に間違いないと思ってます。

上記の説明に「ハハ~~ン」と思った方はモチロン、そうでない方も是非、この映画を何とかして(ようつべ、とかで)ご覧下さい。現在、流通しているこの映画のオリジナルのプリントには(マニラで買ったDVDのものでも)何故か必ず日本語字幕が入っていますので、是非!


ストーリー:
全く何でもない、どこにでもあるようなうらぶれて活気のない、フィリピンのとある地方の街で、皆既日食の日に、誰でもない若い女が砂漠の様な丘の上で聖母の姿を見たという。
その日から、その若い女に霊力が憑いたのではないかと街の人々のウワサになり、ウワサはウワサを呼んで、障害や病気に苦しむ人々が続々と女を訪れ「奇跡」に与らんとする。聖母の啓示を受けたと信じる女は人々の期待に応えるべく行動するが、ウワサは次第に常軌を逸してゆき、マスコミを呼び、権力と金を呼び、宗教組織や村起こしに利用され、女を巡る人間関係は破綻を来たし、隠れたブライバシーも暴露され、事態は誰にも制御出来ない嵐の様になって全員を呑み込んでいく。。。


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2014年11月 6日
2014年10月27日
2014年10月22日
2014年10月16日
2014年10月10日
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