フィリピンの“庶民の足”ジプニーの掟

公開日 : 2009年08月06日
最終更新 :
筆者 : 美恵子

フィリピンを代表する乗り物といえば、ジプニー(Jeepney)。

小型乗合バスみたいなものですが、

島国のフィリピンのどこへ行ってもジプニーの姿を見ることができる、と言っても過言じゃないくらい、庶民の生活とともにある移動ツール。

manila-1.jpeg

(どこでも停車して乗降車できるジプニー)

このジプニーを初めて見た人はびっくりすると思います。

“走り屋トラック野郎”なギラギラなペインティングにいかつい風貌、荒々しい運転、ドアもない整備不良車両…。

manila-2.JPG

(控えめな模様のジプニー、乗客は後ろから乗り降りする)

路線バスや電車などの公共交通機関が発達していないマニラ。

特に縦横無尽にどこでも走れるジプニーは、利便性という点でも、フィリピン人にとってありがたい存在。

が、ジプニーの無謀運転と無秩序なルールに、利用する外国人はほとんどいなくて、名実ともにフィリピン庶民の足なのです。

さて、このジプニー。

マニラに住む日本人の女性は、ほとんど1人では乗らないらしい。

駐在員の家族は、会社などから「ジプニー乗車禁止令」が出ているところもあるとか…。 

たまーに、拳銃でホールドアップにあったとかなかったとか噂は聞くけれど、

ジプニー愛用者の私、これまで1度も拳銃強盗には遭遇しておりませぬ。

manila-3.jpeg

(ジプ二ー車内は向かい合って座るので和気あいあいな雰囲気)

ジプニー利用するようになって“ジプニーの掟”をいうものを体感していくものですが、

ちょっとここでまとめ。

その1・ジプニーはどこであろうとも乗降車できる。

 (乗車は手を挙げて停車させる、降車は「降りるわ」と大声で叫ぶ)

その2・上席は後ろの入口脇。特等席は運転手横の助手席。

(乗り降りが早い席&車内強盗にあっても逃げやすい席)

その3・運賃は伝達ゲームのごとく乗客を次々渡って運転手へ届ける

 (小銭ですけどちょろまかそうというワルな乗客はいない模様)

manila-4.jpeg

(運転手の横には助っ人みたいな相棒が座っていることもある)

現在、初乗り料金は約7ペソ(約14円)。少々上がっても1ペソ前後。

かなりお財布にも優しい交通手段ではあるけれど、

このジプニー達が、交通規則完全無視というほど、交差点の真ん中で停車したり、

ウインカー出さずに急停車したり、客待ちをすることでマニラの渋滞に拍車がかかっているのも事実…。

manila-5.JPG

(ドアがない運転席。網張ってるけど強盗からは逃げられない運ちゃん)

とは言っても、フィリピンへ来たなら、

1度はジプニーに乗ってみるのもよいかと思います。

あ、でも夜の日本人女性の1人乗りは厳禁ですよ。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。