ペカンナッツきんとんパイ?美味!! マニラのケーキショップ 'Banapple'

公開日 : 2014年03月21日
最終更新 :
筆者 : Okada M.A.

最初から私事で恐縮ですが、私は関西人で学生時代は京都に、その後は阪神間に長らく住んでいました。その上、後で酒呑みになるまでは甘党でしたので、京都の伝統の和菓子と神戸の洗練された洋菓子にはちょっとウルさくて、並大抵のレベルでは満足出来なくなってしまいました。僭越ながらも、パリのある四つ星ホテルのデザートに、はっきり「マズい!」と宣言してしまったぐらいです(内輪ですけど)。

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バタークリームのケーキ

そういう訳ですので、発展途上国のアジアの国に来て最初に諦めざるを得なかったのは、美味しい紅茶と美味しいケーキでした。当時、私がフィリピンに来た12年前は、ここのケーキといえば、パサパサしたスポンジにしつこいバタークリームのものしかありませんでした。店に冷蔵庫がまだ普及していなかったので、生クリームの菓子などの保存が無理だったんですね。

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Red Ribbon

しかし、その頃丁度 'Red Ribbon' という名のケーキショップがチェーン店を増やし始め、最初から冷蔵用のガラス・シヨーケースを配備して、生クリームで出来たケーキを販売し始めました。またその頃、それまで焙煎コーヒーを楽しむ為の喫茶店という発想自体が無かったこの国で 'Star Bucks' がフランチャイズを増やし始め、ここに来て「焙煎コーヒーと生クリームのケーキ」という黄金コンビの可能性が誕生しました。その後は雨後のタケノコの様にコーヒー専門店やケーキ専門店が一気に増え、ケーキ類のバリエーションもそれに比例して飛躍的に増加しました。フィリピンの好調な経済成長もそれを後押しした形となりました。

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BanappleのMarket Market! 支店。マニラはタギグ市のボニファシオ・グローバルシティにある。

しかしそれでも、スィーツにはこだわりがある私が納得出来る店は現れぬまま時が過ぎましたが、ついにここ最近そんな私も一目置くような店がついに誕生し始めましたので御紹介したいと思います。

その第一回は、パイとチーズケーキ専門店チェーンの 'Banapple' です。

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Banapple ショーケース

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店内1.: この店はふた部屋に別れていて、入口入ってすぐは普通の喫茶店風、奥はメルヘンチックになっている。

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店内2.: メルヘンチックな部屋は思い切りピンク。日本だと私のようなオヤジには難しいが、マニラでは全く平気なのが良いところ。

Banappleという名前と「パイとチーズケーキ専門店」という謳い文句からは、アップルパイにバナナをあしらったものや、バナナ風味のチーズケーキなどを想像してしまいますが、さにあらず。この店に私が一目置くようになった理由というのは、ふんだんに使われたペカンナッツを始めとしたナッツ類のアレンジとそれに合わせたチーズ味の郷愁的な味わい、ということになります。こういう風にいうとその味が想像しにくいですが、ごく簡単に言い切ってしまえば、ちょっと意外ですが、「和菓子の味に近い」ということになります。京菓子にもこだわっている私が言うのですから間違いありません。

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"Warm Shoofly Pecan Pie" 「シューフライ」は基本的には黒砂糖と小麦粉を混ぜて作るが、この部分が「きんとん」を思わせる仕上がり。しかもWarm と名づけられているとおり、温めて食べると甘さとペカンナッツの香りが立つ。

例えば、栗きんとんの栗をペカンナッツに置き換えたものを想像してみて下さい。あるいは和菓子でも良く使われるクルミや、アーモンドで「あん」を作ってそこに隠し味でチーズを使う、どうですか?ちょっと面白いとおもいません?

これらがパイの中でハーモニーしていて、そのトッピングにペカンナッツやクルミやアーモンドがまたふんだんに使われています。これはかなり究極。

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ペカンナッツ。日本では"ピーカン"ナッツとも表記される。

ここの「エスプレッソ」もイタリアンというよりパリのカフェ風でこのパイに良く合うのですが、ここは出来れば「おうす」(お抹茶)が飲みたい!と思わせる味なのです。

近頃は、フィリピンでもヘルシーな健康食品への関心が高まって来ていて、そのせいか 'Star Bucks' などではまるで「宇治金時」のような小豆入り抹茶味の「フラペチーノ」もあるぐらいですから、ひょっとすると抹茶にペカンナッツきんとんパイが楽しめる日も近い!?

Banappleのホームページ: www​.banapplekitchen.com/

ケーキ類(スライス)105ペソ~120ペソ[約180円~230円]

コーヒー/紅茶 60ペソ~120ペソ [約110円~230円]

他に軽食もあり。

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