サンゴ礁の海とGo-Goバーが共存する不思議の島 サバン・ビーチ/プエルト・ガレラ

公開日 : 2014年08月09日
最終更新 :
筆者 : Okada M.A.

サンゴ礁の美しい島に、忽然と存在する不夜城の妖しいビーチ、サバン。

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徒然なるままにミンドロ島を訪れるたびに思うのは、プエルト・ガレラの謎だ。

世界有数の美しさを誇る「プエルト・ガレラ湾」や、そこから海岸線沿いに繋がっている美しいビーチで、シュノーケリングによって様々な種類のサンゴやトロピカル・フィッシュをビーチ・エントリーで楽しめる「ビッグ・ラ・ラグナ・ビーチ」のような素晴らしい自然の風景があるかと思うと、さらにその海岸線を500mも歩くとマニラやクラークと変わらない歓楽街のあるビーチ: 「サバン・ビーチ」に着いたりするような不思議なアンバランスがこの島にはある。

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そのサバン・ビーチは、正に人間の煩悩を絵に描いたような所で、昼間は美しいサンゴの海でダイビングを存分に楽しみ、陽が傾いたら、ココナッツの木の下で美食に美酒に乱痴気騒ぎも楽しもうと言う、人間本位の「欲」が優先した場所。

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そんな並び立つはずのないものが何故か共存するその「謎」が、世界中の煩悩ダイバーや煩悩リゾート派をプエルト・ガレラに引き寄せるのかも知れない。だがそれは、健気で人間的な姿でもある。

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何より不思議なのは、その陰と陽のどちらに偏る訳でもなく、不思議なバランスを保っていることで、何故、生活排水が流れ込むような過剰な富栄養で海藻だらけのビーチの隣りには、美しいサンゴのカケラとサンゴの砂で出来た真っ白なビーチが存在出来るのか、それこそは正に「謎」で、しかしそのアンバランスさこそが返って異邦人を惹きつける魅力の源泉になっているのかも知れない。また、そのアンバランスさは、フィリピンそのものの象徴と言えるかもしれない。

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陽に焼かれた肌がまだ火照りを持ちながら、夕闇迫るトワイライトの中、ビーチサイドのカフェに座って強いスピリッツの入った甘いトロピカル・カクテルを呑みながら、これから始まろうとする喧騒の予感を感じながら、潮の香りの生暖かい浜風に吹かれていると、それが何とも官能的と時間と感じるのは、人間ならば仕方ない事ではないだろうか。それともそれは、煩悩の数が108種類の除夜の鐘の数だけある凡人の戯言なのだろうか。

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