Aloha Iapana チャリティーコンサート

公開日 : 2011年04月18日
最終更新 :
筆者 : Satoko

先日もご紹介した、「Aloha Iapana」コンサートへ行って来ました。

会場は、カフルイのMaui Art & Cultural Center の野外ステージです。

友達と大きなブランケットを持参して、芝生でゴロゴロしながら

素敵なハワイアンミュージックとフラを堪能しました。

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このコンサートの発起人は、マウイのミュージシャンであり、

クムフラでもあるナプア・マクア

ナプアと交流のあるハワイ中のミュージシャンやクムフラたちが、

日本のために忙しいスケジュールをぬって集結してくれました。

特に、ナプアケアリイ・レイシェルメリー・モナークを2週間後に控え、

追い込みのときにもかかわらず、ハラウのダンサーたちを引き連れて、

ステージに立ってくれました。

このコンサートの収益金は日本の被災者に寄付されます。

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まず、コンサートのオープニングを務めたのは、

マウイの大御所中の大御所、ファルセットシンガーのリチャード・ホオピイ

発起人ナプアのお母様で、シンガーのフル・リンジー、ハナのレジェンド、

ペケロというドリームチームバンドでした。

アンクル・ホオピイはステージの段差を登るのに、両肩を支えられていたのに、

いざウクレレを抱えて、マイクの前に立つとあの独特の超高音ファルセットを

フルボリュームで披露してくれました。のっけから、大感動でした。

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次に登場したのは、ビッグアイランドの伝説のハラウ、Halau O Kekuhi の

アラカイで、シンガーでもある Kaumakaiwa Kanakaole

前回、彼の姿を間近で見たのは、昨年の今頃、

カパルアのリッツカールトンの Celebration of the Arts ででしたが、

その頃より更に"女らしさ"を増したというか、

すっかり独自のオーラを放ってました。

MCはほとんどハワイ語。

彼の表現の豊かさと歌唱力は鳥肌ものでした。

私の中では、この日一番のショウでした。

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引き続き登場したのが、発起人でもあるナプア・マクアとそのハラウ。

日本を意識した着物風のドレスで登場したナプア

いつも通りのパワフルで、透き通った歌声を披露してくれました。

ハラウの女の子たちも、メリモナークを控えた忙しい時に、

日本のためにフラを披露してくれて、本当に感謝、感謝です。

メリー・モナークでの活躍を期待しています。

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太陽もウェストマウイの山の向こうに沈み、

観客も続々と増えてきて、ステージ上の大きなスクリーンの画像が

映えだして来た頃、みんなが待っていたケアリイ・レイシェルの登場です。

いつものTシャツにショーツというラフなスタイルにギター。

歌声もいつもラジオやCDで耳にしているそのもの。

ハラウの女性たちも相変わらず美しく、笑顔が素晴らしい。

ほんの30分のショウですが、すっかり観客を魅了していました。

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ケアリイの次のステージは、さぞかしプレッシャーだったでしょう。

Mailani Kakainai、オアフの若き女性ミュージシャンが続きました。

ハワイアンミュージックをレゲエやカントリーのテーストで唄うスタイルは、

オアフの若者たちにとっても人気なようです。

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マウイのクムフラで、親日家としても知られるウルヴェヒ・グェレロは、

ハラウのカネ(男性)ダンサーを引き連れて登場。

カネのダンスはやはり会場を盛り上げます。

クム・ウルヴェヒが鎌倉を訪れた際に、きれいな桜に感動して

作った曲「Nani Kamakuara」を唄った際には

着物姿の日本舞踊の踊り手とフラのコラボレーションを披露。

とても美しく、切ない歌声としなやかな日本舞踊の動きが、

なぜか涙を誘い、とっても感動しました。

物静かなクム・ウルヴェヒですが、日本語でのメッセージも

送ってくださり、本当に日本のことを思ってくださっているという

気持ちが歌を通してひしひしと感じられました。

この日最初の私の号泣シーンでした。

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感動に浸ったあとは、私も大好きなオアフのバンド、

ナー・パラパライの登場です。

素敵なファルセットと絶妙なハーモニーで大スターの貫禄。

トークもとても面白くて、観客を楽しませてくれます。

最後の曲では、ナプアカウマカイヴァが飛び入りでフラを披露。

とっても盛り上がりました。

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4時から10時という長丁場。

途中で飽きたら、早めに帰ってこようかと思っていた私ですが、

6時間という時間が長く感じるどころか、もっと唄ってほしい、

もっと続けてほしい、と思うようになっていました。

ここで帰ったら損をする、というハイクオリティーなラインナップで、

ステージに釘付けでした。

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残すところあと2グループ。

先日行ったDivaコンサートの余韻もあり、すっかり彼女の歌声の

魅力にはまってしまった私。

今回もじっくり楽しませていただきました。

この歌唱力、美声、美貌、そして貫禄。

やはり、ハワイNo.1の女性シンガーですね!

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最後にこのステージを最高の盛り上がりに持っていけるのは、

マウイのエンターテイナー、この人しかいないでしょう。

この日のウィリーK、最初から見事に期待を裏切るすごい事を

やってくれました。

このコンサートは、マウイのラジオ局を通じて、インターネットで

全国、全世界に配信されていたんです。

ウィリーは、登場後、ごく短いMCの後、千葉にいる友達のためにといって、

吉 幾三さんの「酒よ」を日本語で唄ったんです。

青森出身の私にとって、思いがけずこの夜ふるさとの歌を聴き、

ステージ上のスクリーンには、変わり果てた東北の姿や、

瓦礫の傍らで途方にくれる人々の姿が写し出され、

ギター一本で「酒よ」を唄うウィリーKの歌声があまりにも素晴らしく・・・。

涙が止まりませんでした。この日二度目の号泣シーン。

でも、ハワイアンはたとえ葬式であっても、

決して涙でイベントを終わらせるようなことはしません。

この後、ウィリーKは、全速力で、パワー全開で、会場を

最高潮に盛り上げ、フィナーレを迎えました。

最後は、出演者全員がステージに上がり、観客も皆手をつないで、

「Hawaii Aloha」の大合唱で幕を閉じました。

本当に、心温まる、感動的なコンサートでした。

ハワイの皆さんの暖かい声援、祈り、

きっと日本の東北に届いたと思います。

私自身もコンサートに参加して、元気をもらいました。

ハワイアンにはいつでも音楽がある。

悲しいときも、楽しいときも、いつでも音楽とフラがあるんです。

これが私たちハワイにいる者にできること、なのではと感じました。

今もマウイのラジオ曲 KPOAでハワイのミュージシャンたちが日本のために作った

「Aloha for Japan」という曲が流れています。

日本でも聞けますので、是非是非、試してみてください。

きっと元気が出ますよ。

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