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オーストラリア/メルボルン特派員ブログ 加藤 伸美 さん

オーストラリア・メルボルン特派員が現地からオセアニア地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

2020年7月30日

ビクトリア州・新型コロナウイルス感染者数増加で再び外出制限


ビクトリア州・新型コロナウイルス感染者数増加で再び外出制限

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現在、メルボルンの中心部は新型コロナウイルス感染防止対策として、再びステージ3の外出制限措置がとられています。2020年3月16日にオーストラリア中央政府が発出した非常事態宣言から4ヵ月。他州が規制を緩め、社会も人々も徐々にコロナ禍以前の生活に戻りつつあるなかで、ビクトリア州だけが逆戻り。先が見えない不安な日々が続くなか、この数ヵ月間の様子をまとめてみました。

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オーストラリア最大のショッピングセンターも閑散としています。


■「ステイ・ホーム」、外出できるのは4つの理由だけ 

メルボルンを州都とするビクトリア州の都市部と近郊(メルボルン周辺とミッチェル地域)は、7月9日から始まった6週間の制限措置の3週目を迎えました。今回の措置はステージ3に戻り「ステイ・ホーム(自宅待機)」を大原則に、①食料品などの生活必需品の買い物②自宅ではできない仕事や勉強③介護④運動、以外での外出が制限されています。措置には「飲食店での店内飲食禁止(持ち帰りのみ可)」「図書館や美術館などの公共施設、娯楽施設、スポーツ施設などの閉鎖」「冠婚葬祭の参列者の人数制限」「家族や友人の自宅への招待禁止」「屋外での運動の同伴者数制限」なども含まれ、違反者は$1652(約12万4000円、2020年7月27日現在)の罰金が科せられます。また、これらの地域以外に住んでいる人たちは、生活必需品の買い物、介護、自宅ではできない仕事や勉強以外の理由で制限措置対象地域に入ることはできません。22日からは公共の場でのマスクの着用が義務になり、違反すると$200(約1万5000円、同上)の罰金です。

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新型コロナウイルス検査は無料で誰でも受けられます。


■フォーミュラ1も中止になった3月 

さて、ビクトリア州政府が4週間の期限で最初の非常事態宣言を発出したのは今年2020年3月16日。すでに13日から開催予定だった「フォーミュラ1」も、クルーらに感染者が判明したことから異例の当日発表による中止となっていました。州内では500人以上の集会やイベントが禁止され、毎年秋の3~4月に開催されてきたメルボルンならではの食や芸術のフェスティバルがすべて中止になりました。直後の20日にはオーストラリア中央政府がステージ1、24日にはステージ2の制限措置を発表したのを受けて、ビクトリア州でも24日からの不要不急の外出が禁止されるなどのステージ3の制限が設けられました。そのあと、非常事態宣言の期限を迎えた4月16日に4週間の延長が発表され、27日には規制の緩和に向けて、2週間で10万人を対象とする大規模な新型コロナウイルス検査を実施。これは、ウイルスの感染経路を把握することを目的としており、検査はクリニックや病院だけでなく、ショッピングセンターでのドライブスルーや、検査員の自宅や職場訪問などでも行われました。

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市内のいたるところで清掃・消毒グループを見かけます。


「ステイ・セーフ」で新しい生活を

5月になると、非常事態宣言は5月31日まで再延長されることになったものの、8日には中央政府が三段階のステップを踏みながら、国民が安全に経済活動を正常化するためのロードマップを発表しました。州内でも13日から「ステイ・セーフ(安全を保つ)」という新しいスローガンの下、人数制限を設け社会的距離を保ったうえでの「自宅への訪問・来客」「屋外での集会やレジャー活動」「冠婚葬祭への列席」「州内への日帰りドライブ」などもできるようになりました。何よりもすっかり途絶えていた人との交流が再開するとのことで、著者も含めご近所でも人の往来を目にするようになりました。26日に公園施設やスケートパークなどの利用も始まった頃は州内の1日の感染者数が1桁台になり、3月24日からの秋休みを経て、4月14日の新学期から自宅でのオンライン授業を受けていた公立学校の子供たちも、段階的に学校に戻って行きました。

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歩道には社会的距離を保つための目印が貼ってあります。

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個性的な店が並ぶメルボルン近郊のプラーンでは商店街のポスターも個性的。


■州内の感染者数が3月以来最多に

6月に入ると、いよいよステージ2に。緩和が進み、それまでは持ち帰りのみだった飲食店での店内飲食や閉鎖していた屋内のスポーツ施設、美術館・図書館などの公共施設も、人数制限と社会的距離を保ったうえでの完全予約制という形で再開しました。州政府は、引き続き可能な限りの自宅勤務を推奨していました。そして、22日の本格的な経済活動再開に向けて新型コロナウイルス検査の強化をしたところ、感染者数が連日2桁台を記録。他州の段階的な規制緩和が進むなか、ビクトリア州は21日に4週間の非常事態宣言の延長をすることになりました。29日になると、州内で感染者数が多いメルボルン北部と北西部12の郵便番号の地域をホットスポットとして外出制限が出され、7月4日には集団感染が発生したメルボルン近郊にある9棟の公営住宅に外出禁止令を発令。警察官の厳しい監視下で住民3000人全員の検査が終了するまでは一歩も外に出られない様子がテレビでも放映されました。19日には、8月14日までの非常事態宣言の延長が発表されています。

この原稿を書いている7月27日には、州内の感染者数が3月以来最多の532人を記録しました。

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  • 特派員プロフィール
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    メルボルン特派員
    加藤 伸美 さん
    神奈川県藤沢市出身。1999年に結婚を機に来豪し、パース、シドニー、メルボルンと転居。以来ライター兼翻訳者として働きながら、実はパティシエへの野望を抱いて資格を取得。大昔に旅行記、少し昔に翻訳児童書を出版。数年前から学生時代の続きとして海外旅行を再開し、おもに現地発着ツアーへの参加を趣味としている。特技は似顔絵ケーキ作りで、オーストラリアのスイーツに造詣が深い。
    Instagram: https://www.instagram.com/noboo2017/ DISQUS ID @disqus_5AFVjJFvWv

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