外出できないメルボルン④ 市内の公共交通機関

公開日 : 2020年09月03日
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メルボルンはステージ4の制限措置も残すところあと2週間。コロナウイルスの州内新規感染者数もようやく二桁になり、定例記者会見のダニエル・アンドリューズ州知事の表情も心なしか穏やかになっているようです。カレンダー上は春になり青空も広がってくると、ついつい暖かな日差しに誘われて外出したくなる......気持ちをぐっと押さえて、今回はメルボルンの公共交通機関とチケットについて紹介します。近い将来にメルボルンに来たとき、参考にしてくださいね。

■州内の移動はトラム、バス、電車

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メルボルンの公共交通機関はトラム、バス、電車の3つで、パブリック・トランスポート・ビクトリア(PTV)という交通網でつながっています。トラムは市内を中心に近郊まで25路線、バスは郊外を中心に346路線、電車は16路線があり、隣接州への長距離列車の接続もされています。また、州内の交通網はメルボルンを中心に遠心状にゾーンで料金が決められており、ゾーン1・2までがメトロポリタン(都市部)、3~13までが地方となります。これらの交通網に共通して使えるのがマイキー(myki)というICカードで、日本の交通プリペイドカードと同じです。種類は定期券のように連日使えるマイキー・パス(myki pass)、不定期に使う人向けのマイキー・マネー(myki money)と、用途によって選べ割引率も違います。また、マイキー・マネーは使用時間によって1日料金と2時間料金のふたつの設定になっています。平日の1日料金は、ゾーン1・2内は大人9ドル(約700円、2020年9月3日現在)、ゾーン2内は6ドル、平日の2時間料金はゾーン1・2内が4.50ドル、ゾーン2内は3ドルで、学割・子供料金もあります。また、週末や祝日は1日定額で6.50ドル、平日午前7時15分までのゾーン1・2内での乗降は無料、午後6時以降・翌日午前3時までの利用は2時間運賃が適用されるなどの割引もあります。

■マイキーカードの使い方

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マイキーはカード本体もチャージ(トップ・アップと呼びます)も駅の窓口や販売機、コンビニ、オンラインで購入できます。電車は改札口で、トラムとバスは乗降口に設置された専用読み取り機にマイキーをかざします(乗車時はタッチ・オン、降車時はタッチ・オフと呼びます)。トラムはゾーン1・2内ならタッチ・オンのみ、ゾーン2内のみの移動はタッチ・オンとタッチ・オフをします。携帯電話はアンドロイドならアプリをダウンロードして、カードを持ち歩かずに使えるうえトップアップから残高管理までできます。ゾーン1・2でマイキーについて注意したい点をいくつか挙げておきましょう。①トラムと電車は、インスペクター(検札員)が頻繁に巡回してチケットの確認をします。無賃乗車は248ドルの罰金です。②乗っているトラムが市内の無料ゾーン(後述)から出るときは車内アナウンスが入るので、忘れずにタッチ・オンします。③ゾーン2内だけの利用では、乗降時に必ずタッチ・オン、タッチ・オフします。

■空港から市内へはスカイバス

メルボルンの国際空港はトゥラマリンとアバロンの2ヵ所です。おもなフライトはトゥラマリン空港の発着でメルボルン市内までは、現時点ではタクシーかバスでの移動しかありません(2022年以降に鉄道路線が敷かれる予定ですが完成は未定です)。タクシーでは市内まで約30分、料金は50~60ドルです。バスは市内までノンストップで走る「スカイバス(Skybus)」が国際線・国内線両ターミナルを出るとすぐ目の前に赤いバスが停まっています。チケットは車内では購入できないので、必ずチケット売り場で購入してください(インターネットでの事前購入も可)。市内のサザン・クロスステーションまでは約20分で、大人片道19.75ドル、往復39ドルです。毎日24時間、約10分間隔で運行しています(夜間は間隔が空きます)。バスは2階建てもあり荷物の置き場も広く、Wi-Fiも完備していて快適です。また、スカイバスにはアバロン空港、市内を通らずに州内各方面へ行く路線もあります。

■旅行者に便利なトラベルパック

旅行者用に販売されているのが「マイキー・エクスプローラー(ⅿyki Explorer Pack)」(16ドル)で、6ドルのカード本体に1日乗り放題の10ドル分のパスと専用ホルダー、路線図、各施設の種割引クーポンが入っています。滞在が1日以上または地方へ行く場合にはリチャージもできます。販売場所はスカイバスのチケット売り場のほか、市内サザン・クロス駅、ステイション・ピアにある「マイキー・ハブ(myki Hub)」、ビジターセンター、ホテルのツアーデスク、ジローン駅、ベンディゴ駅でも購入できます。ただし、市内のトラムは観光名所のクイーン・ビクトリア・マーケット、ドックランド、州議事堂のあるスプリング通り、フェデレーション・スクエアのあるフリンダース・ストリート駅の範囲内で運賃無料のフリーゾーンとなっています。また、市内を巡回するシティー・サークル・トラム(City Circle Tram/トラム番号35)も無料なので、市内だけの観光ならパスは不要かもしれません。

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参考ウェブサイト

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