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オーストラリア/メルボルン特派員ブログ 加藤 伸美 さん

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2020年10月 1日

外出できないメルボルン⑧ ロードマップの第2段階へ


外出できないメルボルン⑧ ロードマップの第2段階へ

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2020年9月27日、ステージ4制限措置の期限を迎えたメルボルンを中心とするビクトリア州の都市部では、同日深夜から制限措置緩和のロードマップの第2段階に進みました。厳しい制限措置の下、予想以上の効果を得ていることから2週間前に発表されたロードマップの進め方の見直しもありました。春の日差しの下、さっそくピクニックを楽しむ人たちや、職場に戻った人たちで、町も少しだけ活気を取り戻してきたようです。ビクトリア州も他州と足並みを揃えサマークリスマスを楽しめそうです。



効果以上の効果
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ロードマップの第2段階に進んだ初日の28日、新規感染者が6月12日以来最少の5人となりました。「Be proud」というたったひと言のメッセージとともにツイートされたダニエル・アンドリューズ州知事のうれしさが伝わってくるようです。これに先立つ26日、アンドリューズ州知事から27日以降についての記者発表がありました。2週間前の発表では、14日間の1日の新規感染者数の平均が30~50人に落ち着いた場合、ロードマップの第2段階に進むとされていました。この数ヵ月間、記者発表のたびに疲労感が濃くなっていったアンドリューズ州知事の顔も、この日は笑みがこぼれる余裕もありました。「14日間の1日の平均新規感染者数は22.1人。確実に効果が出ています。いや、効果以上の効果です」。まずは、安全・確実にロードマップを進めていくとしたうえで、以前発表された4週間ごとに見直しながら進めていく緩和計画の日程は「条件を満たした時点で次の段階へ進んでいく」との変更がありました。

■学校再開、12.7万人が職場に復帰
第2段階の今週から緩和されたおもな点は、これまで設けられていた午後9時~翌朝5時の夜間外出禁止令が解除され、これまで1日ひと家族ひとりまでだった生活必需品の買い物の人数制限がなくなりました(ただし5km圏内)。屋外では最大ふた家族5人までが集まることができるようになり、屋外スポーツはプールの再開のほか、パーソナルトレーニング(ひとりにつき参加者ふたりまで)、釣りとハイキングのような施設の不要なものもできるようになりました。教育施設は託児所・保育園・幼稚園の再開に続き、公立校の11、12年生(日本の高校2、3年生)と小学生の準備年(日本の幼稚園年長)から6年生までが春休み明け1週間後の10月12日から登校再開となります。また、医療機関は緊急以外の診察もできるようになったほか、結婚式や葬儀、礼拝などの制限も緩和されました。職場へは、スーパーや食品の配送センター、食肉や鮮魚の加工処理工場などで約12.7万人が復帰、ビジネスは造園・園芸、ペットグルーミング、パーソナルトレーナーが再開されます。

違反者の罰金は約3倍に
一方で規則が厳しくなった面もあります。マスクについては、鼻と口を完全に覆うフェイスマスクの着用が引き続き強制となり、これまで認められていたバンダナ、マフラー、フェイスシールドだけでの使用は認められなくなりました。また罰則も、自宅への訪問者の招待、屋外での集会、メルボルン都市部から州内の地方の地域への移動などの規則を違反をした場合、これまでの罰金$1652(約12万円、9月29日現在)が約4倍の$4957(約52万円、同)に増額されました。州政府は取り締まりのためのパトロールを強化するとしているにもかかわらず、すでにメルボルン郊外の住宅ではパーティに集まった6人や、長距離列車で地方の花屋へ買い物に行こうとした男性を含む67人に罰金が科せられています。

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■ホテル隔離措置の公聴会終了

第二波の原因として大きな問題となっていた「ホテル隔離措置スキャンダル」をめぐる、州議会の調査委員会による公聴会は28日に最終日を迎えました。これは、2020年3月28日、海外からの帰国者に対する14日間のホテルでの隔離措置が始まってから7月に第二波につながるホテル警備員によるクラスターが発生するにいたって、その原因と責任を究明しようとするものです。1ヵ月半にわたる公聴会には、アンドリューズ州知事や州保健省のミカコス大臣を始めとする関係者63人が証人として召喚され、約29万ページに及ぶ関係資料が提出されたといわれています。調査の過程で、臨時に雇われたホテルの警備員へ訓練不足、現場での隔離客への杜撰な管理などが次々に明らかになったほか、3月に中央政府の海外帰国者に対する各州でのホテル隔離措置の決定に対して、ビクトリア州は中央政府からの兵士や警察の派遣を断り民間の警備会社に委託したこともわかりました。また8月には、第二波の感染源はゲノム解析の結果から90%以上の可能性でホテルに隔離されていた海外帰国の家族にさかのぼることができるとの専門家の見解もありました。「誰が(民間の警備会社への委託を)決定をしたのか」が最大の争点になっていましたが、結局明らかな答えが見つからないまま公聴会は終了。ミカコス大臣は辞任しています。

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  • 特派員プロフィール
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    メルボルン特派員
    加藤 伸美 さん
    神奈川県藤沢市出身。1999年に結婚を機に来豪し、パース、シドニー、メルボルンと転居。以来ライター兼翻訳者として働きながら、実はパティシエへの野望を抱いて資格を取得。大昔に旅行記、少し昔に翻訳児童書を出版。数年前から学生時代の続きとして海外旅行を再開し、おもに現地発着ツアーへの参加を趣味としている。特技は似顔絵ケーキ作りで、オーストラリアのスイーツに造詣が深い。
    Instagram: https://www.instagram.com/noboo2017/ DISQUS ID @disqus_5AFVjJFvWv

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