長引くロックダウン、進むワクチン接種

公開日 : 2021年09月08日
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前回のブログのアップ中に発表されたロックダウン(外出制限措置)の2週間の延長は、その後の新規感染者の急拡大で期限の2021年9月2日を迎える前にさらに3週間(9月23日まで)の延長が発表されました。当初8人だった新規感染者は200人前後にまで増え、感染可能地点(Exposure Site)も1000ヵ所を超えました。「ゼロ(Zero)コロナ」を目指してきたビクトリア州は「ウィズ(With)コロナ」へと方針転換をし、ワクチン接種も急速に進んでいます。

■受験生への優先的なワクチン接種

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当初1週間の予定で8月5日に始まった6度目のロックダウンは、2度の延長を経て9月23日までとなりましたが、9月2日からは制限の一部が緩和されました。これは、長期間のロックダウンによるメンタルヘルスへの影響を憂慮したもので、これまで禁止されていた公園の遊具の利用が、12歳以下の子供とその保護者に限ってできるようになりました。また、9日からは州内の地方の地域(一部を除く)でほぼ全面的に解除されます。一方で7日からは、受験シーズンを迎える12年生(高校3年生)への優先的なワクチン接種が始まり、専用電話での予約のうえ、17日まで最寄りの接種センターで実施されています。

■制限措置の緩和は早まる?

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7日に発表された過去24時間の新規感染者数は246人(検査数4万3858件)で、6度目のロックダウンに入ってから最多となりました。一方で、州内の1回目のワクチン接種率は60%を超え(2回目は38%)、州保健省が当初予想していた今月23日の70%到達が大幅に早まる見通しになりました。州政府は1回目のワクチン接種率が70%に達した時点で、制限内容の緩和を発表しています。外出制限距離を自宅からの半径5kmを10kmに、屋外での運動時間は現在の2時間から3時間に、屋外のスポーツ施設の再開などです。そして、2回目のワクチン接種率が州民の70~80%に到達した時点ではさらなる緩和が予定されていますが、10月末から11月になる見通しとされています。

■クリニックや薬局でも

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現在州内では約60のワクチン接種センターのほか、クリニックや薬局でも接種することができます。接種センターでの接種の予約は州政府のウェブサイトから行います。サイトではまずワクチン接種対象者か否かの判定をしたあとに登録し、希望の会場を探して予約を入れます。筆者も接種会場での接種を予約しようとしましたがすでにいっぱいだったため、最寄りのクリニックを探すことにしました。オーストラリアでは現在60歳以上がアストラゼネカ社製、16歳~59歳がファイザー社製が割り当てられていますが、59歳以下の人たちはワクチンの種類を自分で選ぶことができます。筆者は無事に第1回目の予約を来週入れることができました。

中央政府は、オーストラリア国内で2回目のワクチン接種率が80%に達した際の国際線の再開に備えて、ワクチンパスポートの発行を予定しています。

〈参考サイト〉

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