どんなパネットーネが好きですか?

公開日 : 1998年12月22日
最終更新 :

イタリアのクリスマスに欠かせないパネットーネ。日本のクリスマスケーキに代わる代表的なお菓子なので、クリスマス直前の今、お菓子屋さんで必ず見かける季節物で、クリスマス商戦が繰り広げられています。このパネットーネ、スポンジケーキにドライフルーツが入ったごくシンプルなものが伝統的な姿なのですが、最近では中にクリームが入ったり、アイシングで包んであるものなど、新しいパネットーネが登場しています。モンテナポレオーネ通りにあり、美しいウィンドーケースで道行く人の目を楽しませてくれるお菓子やさんCova(コーヴァ)でも、アレンジされたパネットーネがたくさん出ています。100グラムというミニサイズのかわいいパネットーネから、7キロの大物まで種類も豊富。今年の注目は、まわりはホワイトチョコでつつまれ、上にはエンゼルのデコレーションがあるもの。ゴールドやシルバーカラーのバラの花のデコレーションもあって、こちらはかなりゴージャス!お値段は1キロ40,000リラから。この時期になると、食料品店Peck(ペック)にもパネットーネが登場します。こちらでもサンタクロースの形をしたパネットーネや、クリスマスツリーが飾られたものなど、アレンジの効いたものが多く見られます。中にチョコレートクリームやザバイオーネ、カスタードクリーム、マスカルポーネ、マロングラッセなどが入ったものあるようです。お値段は1キロ35,000リラより。一方、ミラノの老舗のお菓子やさん、Sant Ambroeus(サンタンブローズ)では「本物のパネットーネは、ほしぶどう、オレンジとシトロンのドライフルーツ、そして秘伝の生地から作られるもの。あまり高さが高い物もいただけません。クリーム入りがほしいというお客様のご要望にはもちろんお答えしますが、そういうパネットーネは本物とはまったく別物。」だとか。サンタンブローズのパネットーネの標準サイズは1.5キロ。重さ5キロの巨大なものもあるようです。お値段の方は1キロ44,000リラから。というわけで、このパネットーネのトレンド、昔ながらのもの作りを守り通すイタリアの発想と相容れないことではありますが、だんだんこうやって何でもヨーロッパスタンダードに近づいていくのでしょうか。もちろんどこのお店でもまだ、トラディショナルなパネットーネのオーダーが一番ではあるようですが。

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