ポレンタはイタリアの家庭料理の味

公開日 : 1999年02月19日
最終更新 :

冬はポレンタの季節ですね。日本ではあまりなじみのない食べ物ですが、とうもろこしの粉を練ってつくったポレンタはイタリアの冬の風物詩。スキー場なんかに行くとありきたりのパニーニの他には、このポレンタが結構見かけられます。あつあつのポレンタは体をあたためるのには最適なのです。このポレンタという食べ物は、見た目は黄色でどろっとしています。決してメインで食べるものではないので、メニューに大きくのってはいません。「 ~ con polenta」のような形でメニューには登場していることが普通です。メインと一緒に、ごはんやパンのように食べるものであります。そのまま食べるとなんという味もなく、どろっとしているのでなんとなく日本のお粥に近い雰囲気があります。(お粥ほどは水っぽくないですけど。)普通は牛肉など煮込み風のお料理の付け合わせや、ゴルゴンゾーラのように味のきついチーズをまぜていただくことが多いです。トリュフのようにその香りを楽しんで食べる食材の付けあわせにも適しているようです。作り立てはとろっとしていますが、一晩おくとプリンのように固まります。その固まって弾力のあるポレンタを適当な大きさに切って、揚げてたべるの方法もまたポピュラー。まるではんぺんを揚げたような歯ごたえです。ピエモンテの名物料理で、「フリット・ミスト・ピエモンテーゼ」という料理があります。肉や野菜、果物などいろいろなものをフライにした料理です。この料理のおもしろいところは、肉や野菜に加えて、リンゴや栗のような甘いものもフライにして一緒にたべること。これにもポレンタのフライはいつも登場します。ポレンタの作り方は至ってシンプル。熱湯にポレンタの粉を入れて、45分ほど火にかければ出来上がりです。(レシピによっては、熱湯ではなくて牛乳を使う時もあります。)ただしその45分間、鍋を常にかきまわしていないといけないので、大変な重労働ではあります。ポレンタは北イタリアの家庭料理の味です。スーパーでもポレンタの粉は簡単に手に入りますから、もしイタリアの旅で気に入ったら日本に持って帰って、作ってみるのはいかがでしょうか。ちょっとした家庭料理が、イタリア風にかっこよくアレンジできることまちがいなしデス。

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