イタリアのホテルのおはなし

公開日 : 1999年02月11日
最終更新 :

イタリアのホテルでチェックインをする時、必ずパスポートかIDカードを提示するように言われて、あわてたことはありませんか。お腹の中に隠していたパスポートを、フロントで出す羽目になってしまった人も少なからずいるのではないかと思います。たいていはパスポートナンバーを宿泊カードに自分で記入するのみで済むのですが、ひどい時はパスポートをフロントで預かる時があります。だいじなパスポートを、フロントの人に何の理由か分からず預かられるのはとても不安です。返してもらうまで非常に心配している人も中にはいるのではないでしょうか。実はこれはホテルの大事な仕事のひとつなんです。かつてテロなどの犯罪が多かったイタリアでは、法律で宿泊客の身元をチェックすることが義務づけられていて、ホテルには宿泊客のパスポートあるいはIDカードナンバーを控える台帳があります。もし何かがあった時に、警察が来て宿泊客をチェックするのもその台帳が重要な役割を果たすからです。フロントの人に預けたパスポートがどこかにいってしまったということは、私の経験上一度もないので、それほど不安がらなくてもいいと思います。なかなか返ってこない時は、フロントの人が仕事をためていて、まだ記入が済んでいないというのがおおかたの原因でしょう。それから、ミラノのホテルについて注意しておかなければいけないことは、大きな見本市がある時期非常に混み合うということです。特に2月末から3月上旬にかけては市内の4つ星は満室が予想されます。3つ星以下ならかろうじて見つかるかもしれませんが、早めに予約をされることをお勧めします。この次のピークとしては、4月中旬の「国際家具展」の期間がありますから、この時期にミラノに来る予定の方は注意が必要です。ただこの期間はショールームがよりいっそう美しくディスプレイされ、ミラノがとても華やぐ時ですから、インダストリアルデザインやインテリアデザインに興味がある方は家具展と市内の家具ショールームめぐりをしてみたらいかがでしょうか。

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