イタリアの夏に欠かせないグラニータのお話

公開日 : 1999年08月19日
最終更新 :

今ミラノは、ほとんどのミラネーゼがバカンスに旅立ってしまい、街の中は交通量も減って静かになりました。お店もドゥオモ近辺以外はほとんどお休み。7月の方がずっと暑かったような感じのミラノですが、太陽が出るとやっぱり暑い!のはイタリアだからですね。暑い夏にイタリアでかかせないのは、ジェラート(イタリアンアイスクリーム)。マスカルポーネやお米などなど、いろんなフレーバーがあって、毎日食べても全フレーバーは食べきれないほど。最近では『イタリアのジェラート』の、昔ながらの製法(添加物や着色料を入れないなど)を守って作られているアイスクリームには、ワインのDOCのような表示をつけようという業者の動きもあるくらい、イタリアのジェラートは「まじめにきちんと」作られているようです。ジェラートもいいのですが、本当に暑い、灼熱の暑さという時にひんやりおいしいのは、『グラニータ』です。グラニータは日本語で言うといわゆるシャーベットなのですが、日本の「食べるシャーベット」というよりも、こちらのは「飲むシャーベット」感覚です。水分が多くてソフトな舌触り、コップのような入れ物に入ってたいていストローがついてきます。このストローの先がスプーンみたいになっているものが多くて、それで飲むことも食べることもできるのです。ミラノの街頭でレモンやメロン味のものが売っているのが目に付きますが、あれはグラニータとは言えないまがい物。本当においしいグラニータはあんなに人工的なシロップの味はしないのです。本物のフルーツがミキサーされて入っているのが感じられる、とってもヘルシーな味がするのです。ミラノではかなり大きくて、たくさんのフレーバーが並んでいるアイスクリーム屋さんで夏の間見かけることがありますが、なかなか『あっ、これこれっ!』というグラニータにはお目にかかれません。グラニータがおいしかったのは何と言ってもシチリア。あそこは真夏は朝早くからすでに30度(35度を超えている時もある!)を超えて暑いため、とてもカプチーノなんてさらに熱いものを飲むのが不可能。体がうけつけません。それで、ひんやり気持ちのいいグラニータを朝食にいただくのがシチリアの正しい朝の迎え方というわけなのです。ピーチや洋ナシのなどのフルーツが入ったグラニーテを、クロワッサンと一緒にいただく。ああ、至福のバカンスを夢に見ながらコンピューターに向かう私!つい脱線しましたが、、この夏イタリアにいかれる方ぜひこのグラニータを探して見てくださいね。

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