春の訪れ感じる、サンレモ音楽祭

公開日 : 2000年02月24日
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イタリアはカーニバルのシーズンがやってきました。2月21日からは毎年恒例の歌の祭典・第50回サンレモ音楽祭も始まりました。サンレモは南仏に続くリグーリア海岸にある温暖な港町です。サンレモ音楽祭は本来、イタリアの歌手がその歌声を競いあう祭典ですが、出場する歌手よりもとかく司会者やゲストに話題が集中してしまうのが難点と言われています。特に司会者の男性に寄り添う「マドンナ」役の女性が誰になるかは、毎年話題を独占します。RAIという国営放送で放映されますから、日本の「紅白歌合戦」にも匹敵する国民的な番組でなければいけないはずなのですが、なぜかいつも外国人が選ばれるのは理解に苦しむところです。今年も例外なくスペイン人のモデル兼女優イネス・サストレが選ばれました。オペラ歌手のルチャーノ・パヴァロッティが司会進行役の一人として参加しているのが今年の大きな目玉でしょう。また国連の2000年プロジェクトである「先進国による発展途上国の債務取り消し」への参加を視聴者に呼びかけるのも、今回のフェスティバルの大きな目的です。出場歌手の中には日本でも多少知られている(?)マティア・バザールやジョバノッティ、イレーネ・グランディなどから、古株のジャンニ・モランディおじさまやスパーニャまでがんばっています。音楽祭の開かれるサンレモはリグーリア海岸でも国境に近いフランス寄りですが、反対側のポルトフィーノやチンクエ・テッレのあたりも雰囲気のある小さな港があっていつ訪れても良い場所です。どんなにミラノが寒くて霧が出ていても、リグーリア海岸までくれば太陽が迎えてくれます。ここまで足を伸ばせば一足早く北イタリアの春の訪れを感じられるかも知れません。音楽祭は21日から26日まで続きます。

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