ブレザーオラ、もう食べてみましたか?
イタリア料理の前菜と言うと、プロシュットクルード・エ・メローネ(生ハムとメロン)が代表的で日本でもかなり知られておりますが、同じようなハムやサラミの類で『ブレザーオラ』というのを試したことはありますか?プロシュットは豚肉のハムですが、ブレザーオラは牛、鹿、馬などの赤身のお肉でできているので、全体に赤くやわらかいのが特徴です。オリーブオイルやレモンで味をつけて食べたり、生野菜やチーズと合わせて前菜として食べられるのが常。ブレザーオラはロンバルディア州の特産でもあり、特にスイスとの国境に程近いヴァルテッリーナの周辺で生産が多いといわれています。そのせいで他の地方よりはミラノのあるロンバルディア州でよく食べられているものなので、ミラノで食すべき一品の一つともいえるかもしれません。豚の生ハムよりも少しだけお値段的にも高いため、ちょっとした御呼ばれの席によく出される一品でもあります。『今晩はお客様が来るのだから普通のプロシュット・クルード(生ハム)よりは、ブレザーオラを出しておくべきね』というのが、どうもごく普通のミラネーゼ的発想のようです。
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