イタリアのクリスマスはプレゼーピオ
クリスマスの飾りつけといえば、日本ではクリスマスツリーやリースをまず思い浮かべると思いますが、カトリック教徒の国イタリアでは「プレゼーピオ」を飾るのが主流です。日本ではなじみが薄いですが、「プレゼーピオ」とはキリスト降誕の場面を人形で描いた模型のこと。馬屋で生まれたイエスとそれを見守るマリア様、そして誕生を祝福する東方三博士など登場人物や羊などの精巧な人形が神々しく飾られるのです。少しだけ日本の雛飾りに似たようなものですが、聖書のお話の一場面を描いているので日本の雛飾りよりはかなり臨場感のある芸術作品となっています。プレゼーピオはカトリック教の総本山ローマのバチカンを始め、特に南イタリアで多く見られます。クリスマス前のナポリでは、街のあちこちにたくさんのプレゼーピオが展示され、スパッカナポリはプレゼーピオのお店で埋め尽くされます。このプレゼーピオの鑑賞のポイント(?)は、イエス様の生まれる12月25日までは馬槽にイエスが置かれていないこと。深夜零時を過ぎ25日になってやっとプレゼーピオの舞台にイエス様が現れます。クリスマスツリーもいいですが、クリスマスの本来の意味を思い出し神聖な気持ちでこの日を迎える意味で、このプレゼーピオはイタリアのクリスマスに欠かせない風物詩と言えるでしょう。
ナポリのスパッカナポリにて
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