「最後の晩餐」に秘められた謎??

公開日 : 2006年05月19日
最終更新 :
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映画「ダ・ヴィンチ・コード」が明日20日から全世界同時公開になりますね。本を読んだ方も多いと思います。本がよかったかどうかのコメントは避けたいと思いますが、「ダ・ヴィンチ・コード」効果(?)で「最後の晩餐」の見学が非常に混んでいます。

ご存知かとは思いますが、「最後の晩餐」はサンタ・マリア・デッレ・グラッツィエ教会の食堂の壁画として描かれたものです。当時レオナルド・ダ・ヴィンチのパトロンだったミラノ公爵ルドヴィコ・スフォルツァの依頼を受けて制作したものです。キリストが処刑される前日、十二使徒とともに食事をしているときに「あなた方の中のひとりが、私を裏切ろうとしている」と述べます。弟子たちのあいだに衝撃と動揺が広がる劇的な瞬間を切り取って描いたものです。

「最後の晩餐」では、キリストを中心として12人の使徒が3人ずつ4つのパートに配置されています。描かれている十二使徒の順番は、左から右に、バルトロマイ、小ヤコブ、アンデレ、ペテロ、ユダ、ヨハネ、(イエス)、トマス、大ヤコブ、ピリポ、マタイ、タダイ、シモンと言われています。

「ダ・ヴィンチ・コード」で「最後の晩餐の秘密」とされているのは、イエスの向かって左側にいるヨハネが実は女性で、マグダラのマリアだということ、また、その左にいるユダの背中にナイフを持った手が見えるが、この手は12人の誰の手でもないという点です。

ヨハネは確かに女性のようにも見えますが、、、、小説のせいで「イエスの子孫が存在する」と信じ始めている人もでてきたとか。本を読んでから見学すると、この絵の見方も少し変わるでしょうか?

盗作だと訴えられて裁判沙汰になったり、何かと話題の多い「ダ・ヴィンチ・コード」。これからもしばらくは「最後の晩餐」見学は混雑するでしょう。皆さん、早めにご予約を。

現在サンタ・マリア・デッレ・グレッツィエ教会正面は修復中。この写真はちょっと前のものです。ごめんなさい。

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