フェラーリ級の高速列車、2011年登場
イタリアで初の私鉄となるNTV(Nuovo Trasporto Viaggiatori)が、2011年に営業を開始することを発表しました。
なにしろこれまでイタリアの国鉄は「公共サービス」を目的として運営されてきたため、安いのは良いのですが、サービスにはかなり問題がありました。「公共サービス」というと、どんな人でも利用できることが第一条件であるため、快適さや便利さはあまり追及されていません。通勤電車という概念も、今まではイタリア国内ではあまり一般的なものではなかったのです。そんな状態ですから、列車利用者はなかなか増えず、国鉄は長いこと赤字経営を続けてきました。イタリア人にとって遠距離の移動手段は自動車以外考えられず、鉄道利用者は何らかの理由で「自動車の運転ができない」ごく少数派と位置づけられてきたのです。
それが昨今の環境問題や原油高の影響で、やっと鉄道が「ビジネス」になると気がついたのでしょうね。フェラーリ社長をはじめ、イタリアのそうそうたる実業家たちが、この私鉄NTVを設立させました。
車両には仏大手アルストムが開発した、時速360キロで走行可能な次世代高速列車AGVが導入されます。スピードもフェラーリ級ですが、外装もフェラーリを想像させる真っ赤な色合いになるということ。なんだか乗るのもちょっと気恥ずかしくなるような列車になりそうですが、スタイリッシュなインテリアは期待できそうですよ。
国鉄もライバルの登場で、高速列車を増やすようですし、サービスの改善もありそうです。この私鉄の登場で、これからイタリアの鉄道旅行がもっと楽しく、快適になることを祈ります。
★参考資料
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