ミラノ2特派員 新着記事
パレルモ編が続きます。ぜひここで食べておきたいパスタといえば何でしょうか。
それはブジアーテ(Busiate)という手打ち麺です。
今までに見たことがない不思議な形をしたバスタ!
ブーザ(Busa)と呼ばれる編み棒にパスタ生地を巻きつけて作ったものだそうです。
私が住んでいるミラノでは、まず見たことがありません。
様々な形のイタリアン・パスタの世界は、本当に奥が深いです。
「アッラ・ノルマ」と呼ばれるナスのフライとトマトソースのパレルモの典型的な一品でした。
このお店を紹介してくれたのは、旅先で知り合ったパレルモ人だったのです。
その名前は「ビストロ・ビッソー」(Bistro Bisso)です。でもこの外観からは飲食店という感じではない?
それもそのはず、もともとは書店だったところを改装して2014年1月にオープンしました。
写真がないのが残念ですが、天井が高くて棚など細かく区切られた内装はどこか不思議で、書店だった頃の面影がありますね。
パレルモ市内の中心地の観光名所の一つ、クアトロ・カンティのすぐ近くでとても便利です。
お店はイタリア国内外のガイドブックなどにもよく紹介されているらしく、私がうかがったランチ時もスペインからの女性たちと相席でした。
しかも安くて美味しい!
お店のサイトにある「Buono Economico Abbondante」(うまくて経済的で量もたっぷり)の言葉通り。
日本人3、4人なら数品をシェアして、一人10ユーロも出せば食べきれないほどでお腹いっぱいになると思いますよ。
ヴィーガン用などの対応もあります。
客層もさまざまで、にぎやかな地元ファミリーから観光客までそれぞれ。幅広い人たちから愛されているのがよくわかります。
Bistro Bisso
住所 Via Maqueda 172 Palermo
電話 +39-328-1314595
営業時間 12時から15時30分、19時から23時。日曜休(要確認)
そしてブジアーテを求めてもう一軒。
ご紹介したいのは「オステリア・メルチェーデ」(Osteria Mercede)です。
前回に「ゴッドファーザー パート3」の世界でご紹介したマッシモ劇場からもそう遠くなく、中心地に位置しています。
小ぢんまりした店内では、シチリアの海を思い起こさせる淡いブルーと白い内装で出迎えてくれました。
壁の黒板メニューのイタリア語はちょっと読みづらいかも?
でもご心配なく。
ウェイターの人たちはメニューからワインまで、きちんと英語で説明してくれますので。
軽い前菜の後、もちろんブジアーテをいただきます。
お店の人のお勧めに従って、トラパネーゼをオーダーしました。
シチリア島の北西部にあるトラーパニ風ソースの一品でバジリコ、ニンニク、羊のペコリーノ・チーズ、トマトのソースにアーモンドのスライスが仕上げにかけてあります。
同じブジアーテというパスタの種類でも、手作りのためか食感がいろいろあるんですね。
この「オステリア・メルチェーデ」のブジアーテは、かなりしっかりした歯ごたえとモチモチ感でお腹にたまります。だからといって、決して重いわけじゃないんですよね。ソースの素材もヘビーなものではありませんから。
そして、ワインやドルチェを合わせても一人30ユーロもあれば十分、満足していただけるというコストパフォーマンスの高さで、お勧めです。
こちらもそんなに客席数が多いわけではないので、予約必須です。
Osteria Mercede
https://www.facebook.com/osteriamercede
住所 Via pignatelli aragona 52
電話 +39-091-332243
営業時間 12時半から14時半,19時から22時半 月曜休
みなさんもパレルモを訪れた際にはぜひ、ちょっと不思議な形をした地元パスタ、ブジアーテを味わってみてくださいね。
みなさん、いかがお過ごしですか。ヨーロッパは29日未明から冬時間に戻り、日本との時差が8時間となりました。
つまり、日本の午後8時(20時)がイタリアでは同じ日の正午(12時)となります。
今回は、先日行ったパレルモのマッシモ劇場をご紹介します。
映画「ゴッドファーザー パート3」の撮影で使われており、内部を見学することでどっぷりとあの世界にはまってきました。
写真が多めとなります。どうぞお付き合いください。
30分ほどのガイド付きで、ホワイエからプラテアと呼ばれる一階席にまず案内されます。
そしてこの記事のトップの写真、ロイヤルボックスと呼ばれる二階席へ。
もうすでに、頭の中にはあの哀愁漂うメロディーが流れています。
アル・パチーノ扮するマイケル・コルレオーネが舞台の息子を見守った席、またマイケルの敵役のドン・アルトベッロがマイケルの妹コニーから渡されたシチリア菓子のカンノーロで毒殺され息を引き取った場面がよみがえってきました。
同行していた友人は「ゴッド・ファーザー」に強い思い入れがあるとのことで、このロイヤル・ボックスに座って感激のあまり、目を潤ませていたほどです。
一階席から見上げると、こんな感じです。
温かいぬくもりのある木が多く使われた内装のサロンの劇場はネオ・ネオクラシック式で、1897年5月にジュゼッペ・ヴェルディの「ファルスタッフ」でオープンしました。
ヨーロッパでも最大級の劇場で、約3200席となっています。木材が多く使われているので、音響効果がとてもよいそうです。
見学した日は、ちょうどバレエの公演の前だったようで、レッスンの声や劇場内を行き来する男性、女性のダンサーの方の姿も見ることができてラッキーでした。
公演で実際に使用されたオペラの衣装も数多く展示されています。
こちらは男性客専用の間だったそうです。ここでどんな会話が交わされていたのでしょうか。
アイアンレースの手すりも絵になります。
そして劇場を出て振り返って・・・外観の正面の大階段を忘れるわけにはいきません!
クライマックスシーンで、抗争中のマイケルを狙った銃弾が当たったのは、なんとソフィア・コッポラ演じる愛娘メアリーの胸でした。
2018年にはバレエ「ドンキホーテ」や、オペラでは「フィガロの結婚」「リゴレット」「ラ・ボエーム」などが上演される予定です。
詳しくは、公式サイトをご覧ください。
http://www.teatromassimo.it/eng/visit-the-theatre
住所 Piazza Giuseppe Verdi,Palermo
電話 +39-091-6053267
ガイド付き見学ツアーは午前9時30分から18時まで。一人8ユーロ。所要時間は30分。月曜休。
公演のリハーサルが行われている際には見学できないことがあります。
いきなりですが、これは何だと思われますか?
突然、街中に出現した巨大なハイヒールは、お店の宣伝のためでした。
さすがに走っていたのではなく、道端に駐車してあったものです。
さて、ミラノ・コレクションも明日25日までとなりました。
9月中旬は、薄手のコートが手放せないほど寒かったのですが、このミラノ・コレクション2018春・夏に合わせたかのように暖かくなり、外に出るのが楽しくなりました。
そこでショッピング・ゾーンを歩いていて、目をひいたショーウインドーをご紹介したいと思います。
トップバッターは、いつも目をひく個性的な演出で楽しませてくれるドルチェ&ガッバーナからどうぞ。スピーガ通りにて。
同じスピーガ通りでは、鮮やかなイエローのポルシェが石畳に映えてインパクトがありました。
この「ポルシェ・デザイン」ショップ内にはスポーティーなウェアがそろっています。
そして別な意味で「あれっ?」と気になったのは、スーツケースで知られるリモワのお店でした。
“日の丸をバックにした錦鯉”でしょうか。素敵です。
そして、高級ブランドのショップが立ち並ぶモンテナポレオーネ通りのちょうど真ん中あたりに位置する、老舗の「カフェ・コーヴァ」にはラブリーなケーキが飾られています。写真を撮っている人が多かったですね。
「イタリアのトレンドを抑えるならこのファッション・ビル」といわれているエクセルシオールへ。
大御所のカール・ラガフェルド氏がキャッチーなイラストで出迎えてくれました。
今年の冬の流行はどんな感じなのでしょうか。そろそろブーツもショーウインドに並ぶようになりました。