異国情緒ただようトリエステ 華やかさと歴史の影ある街

公開日 : 2016年04月30日
最終更新 :

今回はイタリアの様々な地方を訪れた中で、お気に入りの一つであるトリエステという街を紹介します。

ヴェネツィアから116㌔、電車で約2、3時間の位置にあり、スロベニアとの国境に近い海運業で栄えた港湾都市です。

と聞くと、荒くれた港町を想像されるかもしれません。ですがトリエステはオーストリアの影響を大きく受けただけあって、どこかウィーン調の建物や文化があるのです。

piazza unita d

海に面したイタリア統一広場(Piazza Unita' d'italia)は、街で最も華やかな雰囲気があふれ、カフェやレストランでゆっくり過ごす人たちでにぎわいます。

広場を囲んでいるのは市庁舎、県庁、州庁舎や保険会社などとなっています。

特に夕暮れ時がおすすめです。壁面の装飾が夕日を浴びてきらきらと輝き、いっそう美しさを増します。

piazza unita d

トリエステにはエスプレッソで知られるイリー社の本社があります。

カフェテラスでゆっくりコーヒーやお茶を楽しむ習慣も長い歴史を誇り、室内の装飾を見るだけでも価値のあるエレガントなお店も多いです。

しかし、あえて私はこぢんまりした地元っ子に人気の「パスティッチェリア・ピローナ」(Pasticceria Pirona)に足を運びました。

ショーケースにはフローツやチョコレートをあしらったホームメイドのプチ菓子が並んでいます。

中でもトリエステ名物といえば、これ。

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クラプフェンと呼ばれる揚げパンです。軽くふんわりとした食感にシュガーパウダーの甘さがマッチして、いくらでも食べられそう。

カプチーノやエスプレッソとの相性も抜群ですよ。

一見地味なこのお店、実はアイルランド詩人ジェームス・ジョイスも通い詰めた1900年からの老舗だったんです。

ストゥルーデルなども人気があるとか。

それでは、市内からちょっと足をのばしてミラ・マーレ城(Castello Miramare)に行ってみましょう。

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オーストリア大公カール・ユンケルが1856年から造りはじめ、1860年に完成させたお城です。

海沿いにあって広大な敷地には様々な樹木が植えてあり、のんびりと過ごすことができます。

castello miramare giardino.JPG
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4月から5月にかけては藤の花が満開となっています。

ここまで華やかで優雅なトリエステの特徴を紹介してきました。

次回はトリエステの市内に残る歴史に翻弄された場所、モニュメントなどのもう一つの顔をお伝えしたいと思います。

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