訪れるべき! イタリアの最も美しい村に選ばれたサルデーニャのボーザ

公開日 : 2016年07月14日
最終更新 :

 ボーザ(Bosa)というサルデーニャの街の名前は何度か聞いたことがありました。旅好きのミラノの友人から、そして旅行雑誌でも特集が組まれていました。

 今回、サルデーニャ島でバカンスを過ごした時に、それまで全く予定のなかったボーザ(Bosa)行きが決定したのは、ありがたいことでした。ミラノからのフライトで隣の席になったサルデーニャ出身の男性、宿泊ホテルのスタッフ、タクシーの若い運転手、ホテルのエステティシャンなどなど、みなさんのご推薦がボーザだったのです。

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 あるイタリアのテレビ番組の投票調査で「il Borgo piu bello di Italia(イタリアで一番美しい村)」に選ばれたのが、このボーザです。地中海と地中海に流れ込むテーモ川が一望できるセラヴァッレ城からの眺めは絶景です。私の写真ではなかなかお伝えできないのが残念です。

地中海の青とテーモ川の青、そして明るいレンガ色の街並みが絵心をくすぐられるハーモニーになっています。

推薦してくれたイタリアで人の話では「イタリアで川と海が同時に眺められる街は少ないんだよ」とのこととか。

 宿泊地のアルゲーロからバスで一時間ほど、バスは高低差のあるダイナミックなルートを時速70キロほどでがんがん飛ばしていきます。

カーブごとに海と波の色が微妙に変化します。ダイナミックな地中海の素晴らしさといったら!!!

アルゲーロとボーザの往復料金は6・5ユーロ(約730円)でした。

対向車はわずか、バイクでツーリングしているグループやロードサイクルの本格的な人しかいません。

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 最初は、カーブからカーブへと続く大自然そのものの海岸風景に興奮していたものの、真下をのぞき込むと恐怖感が沸き上がってきます。

必死で写真を撮りながらも体中にかかってくるG体感に、ひんやりと汗をかいていました。

 イタリアで例えるならナポリからアマルフィ海岸周辺、サレルノのバス・ルートに似ているでしょうか。

こぢんまりしたミニバスがププッと警笛を鳴らすのが特徴だったルートと違い、アルゲーロ-ボーザ間はスリリングな大自然の海の絶景がどこまでも果てしなく広がっていく世界でした。

あまりの迫力に写真がうまく撮れなくて残念でした。

さて気を取り直して、アルゲーロから3-40キロ南のボーザに到着です。

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街のメーン通り、ヴィットリオ・エマヌエーレ二世大通りです。石畳で両側にはカフェ、バールなどが立ち並んでいます。

本記事トップの写真のセラヴァッレ城までは徒歩のほか、ミニ・トレイン(2016年6月末時点は故障のため不通)やミニ・タクシーでたどり着けます。

地元の方々は「歩いて行けるわよ、大丈夫よー」とのことです。

1112年に城のベースができ、12から15世紀にスペインのアラゴン王朝の影響を受けたセラヴァッレ城から地中海とテーモ川を見下ろします。

このお城からボーザの中心地に下っていくカラフルな家々が、おとぎの国に迷い込んだような錯覚になります。静かな小道と、それでもしっかり人が生活しているというささやかな音とにおい・・・

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本来ならその道すがら、サルデーニャの金銀細工や手工芸などをおうちの外で楽しんでいる方にお会いしたいと思っていたのですが、ランチ時間帯だったのかお目にかかれませんでした。

また、テーモ川沿いに並ぶ色鮮やかな建物も見どころの一つとなっているそうです。

そこでホテルに帰ってから、サルデーニャらしいパスタをいただきました。

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Malloreddus(マッロレッドゥス)というサルデーニャ風ニョッキです。トマトソース、ペコリーノ(羊の)チーズ、隠し味にサフランが入っているそうです。

満足。

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