エトナ山の恵みをハンドメイドでテーブルに Euro Lavic
ここ数日、ミラノでは冷たい雨が続いていますが皆さんお元気ですか。
先日、シチリア・エトナ山の麓(ふもと)のカルタジローネ近郊にあるユーロ・ラヴィック社(Euro Lavic)を見学してきました。
日本から来られた方のアテンド通訳という形で、このような貴重な経験をさせていただきました。
シチリア第二のカターニャ国際空港から車で一時間ほど、オレンジやオリーブ、レモンなどの樹々が豊かな丘を縫って走ったところに同社はあります。
ユーロ・ラヴィック社は約2800メートルの活火山、エトナ山の火口から吹き出し冷えて固まった溶岩を加工して、表面を陶工しガーデン・テーブルや椅子、バーベキュー、ピッツァ窯、キッチンセットなどに仕上げているメーカーです。
何といってもその特徴は、テーブルや椅子のアイアン部分が一貫生産で全てがハンドメイドだということです。
採掘から型取りと研磨、陶工と絵付けまで手作業で行われています。
これはイタリアのメーカーの中でも唯一といっていいほどの貴重なものです。
そして最終段階の釜入れ。
絵付け職人のジュージーさんは「ベストを尽くしたって自信はあるの。でも"うまく仕上がりますように"って祈る気持ちね」と、話してくれました。
900℃以上の温度で約4日間、どんな作品が仕上がるのでしょうか。
彩りも華やかなテーブルは6人用がオーダーも多く、売れているとのこと。
イタリア国内だけでなくヨーロッパ、アメリカ、ウクライナなどからもメールでのオーダーが殺到しているそうです。
ちなみにお値段はテーブルで数十万円から、Made in Italyはもちろんのことオーダー元のレストラン、ホテルや個人名を入れてほしいという要望が多いそうです。
これも一つ一つ手描きです。
カルタジローネの大階段の出発点、一番下の部分にユーロラ・ヴィックのショールームがあります。
大きなものだけでなく、ちょっとしたインテリアになりそうな鮮やかなデザインの陶器もありますよ。
見ているだけで幸せになるカルタジローネのアーティスト作品!
みなさんもその素晴らしさを一度、体感してみてください。
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