Y-PLAN/TOMODACHI SoftBank Leadership Program @ UC Berkeley
夏休みも終わりに近づいてきましたね。
7月の後半からとても忙しい日々を過ごしていたために、ブログを書く時間が空いてしまいました・・・
そして、8月のお題が「ぼくの夏休み」ということで、私の熱〜い夏について書きたいと思います。
私はこの夏、モントレーから1人、サンフランシスコへ単身赴任をして、7月下旬から3週間にわたって行なわれた「TOMODACHI ソフトバンク・リーダーシップ・プログラム」でインストラクターをしていました。
このプログラムは、「東日本大震災の被災地域である岩手・宮城・福島の高校生を、米国カリフォルニア大学バークレー校で行われる3週間の集中コースに無償で招待し、グローバルリーダーシップ・スキルとコミュニティー・サービスを学ぶ機会を提供しています。*」
このプログラムに参加した東北からの高校生100名は、『問題解決型のワークショップ「Y-PLAN(Youth - Plan, Learn, Act, Now!)」に参加して、地域社会を改善する方法を探求します。*』
(* ソフトバンクグループ株式会社ウェブサイトより)
私は2012年、岩手県大槌町で教育系NPO法人であるカタリバが運営している「コラボ・スクール大槌臨学舎」というところで東日本大震災からの復興のお手伝いをしていました。
そして、今年で4年目になるこのプログラムへは、その当時の生徒たち数名が第1期生として参加していて、自分自身がカリフォルニアに戻ってきてから「何か関われる方法はないかな?」と漠然と考えていました。
このTOMODACHIプログラムの教育的部分を担うY-PLANでは、若者が大人たちと一緒になって、自分たちの住む地域のためのプロジェクトアイデアを考え、それを実現していきます。
アメリカ国内、そして、海外でも行なわれているこの若者のための学習法は、UC Berkeleyの教授Deborah McKoy先生を所長とする「Center for Cities & Schools」で研究、実践されています。
今回、東北の生徒たちはオークランド市内の「ウエスト・オークランド」という地域をプロジェクトサイトとし、同市の地域経済発展の担当者であるMargot Pradoさんからの依頼のもと、この地域を健康で、活気のあるものにするためのアイデアを生徒たちが考え、Margotさんをはじめ、町づくりの専門家、建築家、地元の人などの前でそのアイデアを発表しました。
教室の中で、机について、一方的に先生の話を聴くという受け身の授業とは違い、このプログラムでは実際に生徒たちが「シティープランナー」のような役割を果たし、地図を片手に現地に赴き、調査し、地域の強みや弱みを分析し、そして、アイデアを考えました。
これは、震災からの復興の過程にある被災地において、地元・東北へ戻った生徒たちが、今度は「自分の地域」を良く観察、分析し、「未来の東北」のイメージについて考える機会になったのではと思います。
今年、インストラクターとしてこのプログラムに関わることで、久しぶりに東北地方の高校生たちのパワーをもらい、自分自身の学びの機会も得ることが出来ました。
またこのプログラムは、SoftBankだけでなく、在日米国大使館や米日カウンシル、ローラシアン協会といった日本とアメリカの架け橋になっている組織や団体からの協力も得ており、私もその一員として今回活動出来たことは、人生を2つの国で過ごしてきた個人として、とても感慨深いものでした。
3週間のプログラムの最後には、生徒たちそれぞれが東北での「アクションプラン」を考え、そのアイデアを発表しました。
東北に戻った彼らが、地域の大人たちを巻き込んでどんな「アクション」を起こしてくれるのか、とても楽しみです!!
8月のお題:ぼくの夏休み
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