幻の高額紙幣
今まで存在は知っていても見たことのなかった、メキシコで一番額面の大きいお札・1000ペソ紙幣が、メキシコ在住5年目にして初めて手元にやってきました。
この1000ペソ紙幣はほとんど市場に出回っていない上使い勝手が非常に悪く、個人商店などでは受け取りを拒否されることもあります(偽札だった場合の被害が大きいため。小額の買い物の場合、単にお釣りがない場合もありますが。)。実際、私がこのお札を手に入れたのも、食堂で100ペソ程度の支払いを1000ペソ紙幣でしようとして断られていた人に、両替してもらえないかと頼まれたためでした。
※今回は友人の店だったので周りの人にもよくよく偽札ではないか確認してもらった上で両替に応じましたが、偽札を渡して本物のお札を巻き上げる詐欺もありますので、本来は両替を頼まれても絶対断るべきです!
※上記のように1000ペソ紙幣は使い勝手が悪いので、私のような在住者ならまだしも、短期でメキシコに滞在される方は、両替屋や銀行で1000ペソ紙幣を渡されそうになったら、小さいお札に換えてもらった方が良いでしょう。
とは言えこの1000ペソ紙幣、スイスの1000フラン紙幣(約11万2500円)やシンガポールの1万ドル紙幣(約81万1700円)などの有名どころの高額紙幣と比べたら、価値は微々たるもの。日本円に換算すると5700円程度にしかなりません。 メキシコで1000ペソ前後で買えるものを探してみると...
メキシコのビールの有名どころ、ドスエキスは355ml×6本で93ペソだったので、1000ペソでは60本しか買えませんね~
ピザハットの、16ピース取れる四角いピザ。これが1000ペソで6枚いけます。
あとは、大人二人暮らしの我が家の二か月分のガス代(都市ガス)が、丁度1000ペソくらいです。
日本との物価の違いがなんとなく伝わったでしょうか? 世界的には、高額紙幣はどんどん廃止されていく風潮にあると聞きます。この1000ペソ紙幣も、今後消え行く運命になるかもしれない...と思うと、額面以上に価値のあるものに見えてきてしまいます。印刷がずれていたりぞろ目の番号がついていたりしない限り、廃止されてもプレミアは付かないのでしょうけど。笑
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