極寒モントリオールを抜け出して - パリ番外編:モン・サン=ミシェル

公開日 : 2016年03月31日
最終更新 :
筆者 : カオリ

こんにちは。

パリ旅行シリーズ3回目、

今回は番外編、世界遺産

モン・サン=ミシェルです。

Montsaintmi_1.jpg

朝7時頃パリを出発し、

バスに揺られて約5時間。

モン・サン=ミシェルに到着しました。

ご存知の方も多いと思いますが、

モン・サン=ミシェルはフランス西海岸の

サン・マロ湾の小島に建つお城です。

『天空の城ラピュタ』の

モデルになったと言われる

このお城に一度来てみたいと

思っていたものの、長旅で

散策前にすでに少々疲れ気味に・・笑。

Montsaintmi_2.jpg

お城の1キロほど手前から

出ているシャトルバスに乗り、

ようやく敷地内へと足を

踏み入れました。

Montsaintmi_3.jpg

当日はあいにくの雨模様。

石畳が結構滑りやすく、

ハラハラし通しでした。

スニーカーを履いてきて

まだ良かったです。。

Montsaintmi_4.jpg

城壁に囲まれた敷地内を進み、

お土産やさん通りを抜けていくと、

小さな教会が開放されていました。

敷地内に住む一般の方達の

教会のようです。

Montsaintmi_5.jpg

「え、ここ道?」

と思ってしまう、なんとも

狭い抜け道があちらこちらに

見られます。

ここは民家の玄関のようですね。

Montsaintmi_6.jpg

入り口から歩いて約15分。

お城の入り口に着きました。

Montsaintmi_7.jpg

モン・サン=ミシェルは、

709年に礼拝堂として造られたのが

起源とされています。

長い年月の間にその役割を何度も

変えており、修道院、軍事施設、

そして監獄としても利用されていた

歴史があります。

様々な様式の増改築が施され、

13世紀頃には現在の形になったと

言われ、フランスの歴史的記念建造物にも

指定されています。(*1)

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(*1) http://jp.france.fr/ja/discover/47655

http://www.ot-montsaintmichel.com/en/histoire.htm>

Montsaintmi_8.jpg

こちらは修道士たちが

瞑想のために歩いたと

言われる回廊の一端です。

回廊は四角形になっており、

修道士たちは瞑想の間に

誰とも出会うことのないよう、

常に一方通行だったとか。

Montsaintmi_9_1half.jpg

城の上の方へ登っていくと、

木でできた大きな車輪が

ありました。

何人かがこの車輪の中で歩き、

城の下からロープでくくりつけた

荷物を運び上げていたそうです。

Montsaintmi_10.jpg

写真の真ん中辺りに見える

滑り台のようなところを、

吊り下げられた荷物が

下から上へと引っ張り上げられて

いたということです。

この高さを人力で・・

考えるだけで、辛い労働です。。

Montsaintmi_11.jpg

お城内の石畳の石には、こんな風に

番号や文字に見える記号が一つずつ

刻まれています。

これは、お城を建てる時に、石を

運んできた労働者たちのサインです。

このサインを証拠として、給料を

もらっていたそうです。

Montsaintmi_12_2half.jpg

上まで来ると、遠くまで

一望できる素晴らしい見晴らし。

このカモメたち、カップルでしょうか。

2匹揃って可愛らしくポーズを

取ってくれ、雨模様の憂鬱さを

和らげてくれました。

Montsaintmi_13.jpg

モン・サン=ミシェルのある

サン・マロ湾は、潮の干満差が

とても激しく、その差は

約15メートルにも達します。

潮の流れはとても早く、かつては

満ち潮に呑まれて命を落とした

巡礼者もいたと言われています。(*2)

そこに、1870年代に対岸から繋がる

道路が建設され、最近まで海が

堰き止めてられていました。(*3)

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(*2) http://jp.france.fr/ja/discover/47655

(*3) http://www.nytimes.com/2013/04/24/world/europe/restoring-the-sea-and-the-romance-to-mont-st-michel.html?_r=0

Montsaintmi_14.jpg

しかし、道路のできたことで潮の流れが

止まり、土砂年々積もり、お城の下は

小島ではなく地続きの土地へと

変わり始めました。

この陸地化を防ぐため、現在は道路を

取り壊し、写真のように橋をかけ、

潮が自然に流れるようにしている

とのことです。(*3)

ちなみに、この写真(上)の

クエノン川を挟んで左側が

ノルマンディー地方、

右側がブルターニュ地方です。

Montsaintmi_15.jpg

2時間ほどかけてお城を

ゆっくり回り、再びバスに乗って

帰路へと向かいました。

帰りのバスの中から眺める

羊の放牧の様子が、しばし異国情緒を

感じさせてくれました。

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Mont Saint Michel (モン・サン=ミシェル)

住所: 50170 Mont Saint-Michel,France

アクセス:パリ・モンパルナス駅から

     TGVでレンヌRENNESまで約2時間。

電話番号:+33 2 33 60 14 30

営業時間:9時〜19時

URL: http://www.ot-montsaintmichel.com/en/histoire.htm (仏語)

http://www.ot-montsaintmichel.com/en/histoire.htm (仏英語)

http://jp.france.fr/ja/discover/47655 (日本語)

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