ロシアでの新型インフルエンザ情報、続報!

公開日 : 2009年11月18日
最終更新 :

世界で猛威を奮っているインフルエンザ。

日本でも1か月前倒しで新型インフルエンザワクチンの接種が開始されたそうですが、

ロシアでもついに11月9日スタートしました。

11月9日 新型ワクチン接種スタート モスクワ州など5地域で

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 モスクワ州など5地域で新型インフルエンザA型(H1N1)のワクチン接種が9日からロシアでも始まった。保健当局は死亡例の確認をうけ、1カ月前倒しの開始に踏み切った。RBC紙が伝えた。

 接種が始まったのは、モスクワ州(首都郊外)、チュメニ州、ブリャンスク州、ヴォロネジ州、アルタイ地方の5地域。電気、ガス、通信など公共サービスの職員や教育関係者から優先的に接種が始まり、月末からは医療関係者および医学生も対象に入る。その後は疾患の度合いによって順位を決めていく。

 ヴェルシイ・コムによれば、政府はすでに4300回分のワクチン購入に40億ルーブル(120億円)の拠出を決定。2種類を開発するミクロゲン社とは130万回分の購入契約を結んでいる。

 感染者数は3日現在、3122人(死者14人)。季節性インフルエンザも流行が始まった。保健社会発展省は感染拡大防止のため、マスク着用や手洗いを呼びかけている。

“豚インフルエンザ”として今年4月頃に話題になった当時は感染者も少なかったロシア。

その後の経緯を、ロシアの声のニュースで振り返ってみましょう!

5月22日 新型インフル ロシアでも感染例

 ロシアのゲンナジー・オニシェンコ主任保健医は22日、ロシアで初となる新型インフルエンザの感染例を確認したと発表した。

 初の感染者となったのは男性で、ニューヨークで教師として働いていた。21日未明にモスクワの空港に到着後、病院に収容され、検査の結果「インフルエンザA型H1N1」の陽性が出た。高熱などの症状はなく、通常のインフルエンザと同様の治療を受けている。男性と接触した人達も検査したが、感染は確認されなかった。

  WHO(世界保健機関)の発表によると、新型インフルエンザの感染者は22日時点で42カ国11168人に達し、86人が死亡した。とりわけアメリカ、日本、チリで急速な感染の広がりが確認されている。

 ロシアでは感染の広がりを受け、空港での検疫体制を強化。アメリカ大陸やスペインからの便で到着した乗客にはサーモグラフィによる体温チェックを実施している。

しかし夏ごろから感染拡大、最近はマスク姿もちらほら見かけるようになりました。

たとえば花粉の季節でも、かつてはほとんどマスクをしなかったロシア人。

風邪を引いたとき“日本感覚”でマスクをして地下鉄に乗ったら、

「この人、どんな感染症なんだ!?」とぎょっとした目で見られたことも・・・。

最近ではモスクワでも新型1000人、季節性は20万人くらい感染が広がっています。

ロシアの学校では1週間ほどの“秋休み”があるのですが、この休みがが延長されたり、

全休校の学校が出現したり、日本人学校も学級閉鎖したりしているそうです。

8月13日 新型ワクチン 9月にも臨床試験の見通し

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 感染が広がる新型インフルエンザA型(H1N1)の問題で、オニシェンコ主任保健医は13日、国産ウイルスの臨床試験が9月にも終了するとの見通しを語った。

 保健当局の発表によれば、ロシアでの新型インフル感染者は8月13日までに142人に上った。国外旅行や短期留学の帰国者が中心という。

 イルクーツク(東シベリア)とウファ(ウラル南部)の研究所で開発された2種類のワクチンに対し、前日に臨床試験の許可が下りていた。8月末までに事前試験を終え、任意の参加者による試験を9月中に実施する。10月〜11月には大量生産を開始し、風邪や季節性インフルと共に新型の感染拡大が予想される冬に備える。

9月20日 新型インフル ワクチン供給 年内にも開始へ

 ロシアの新型インフルエンザA型(H1N1)の感染者は19日までに381人に達した。インターファクス通信がオニシェンコ主任保健医の話として同日報じた。

 16日の前回発表以降、9人の感染が確認された。同氏によれば、感染拡大地域からの便で到着する乗客を対象にサーモグラフィを用いた検査が行われており、ここ数日でも5人が感染疑いで入院したという。

 新型に対応したワクチンはロシア国内で4種類の臨床試験が行われている。年内にも接種が始まり、CIS(独立国家共同体)諸国にも提供する計画。

10月7日 新型ワクチン ロシアでも近く製造開始へ

 新型インフルエンザA型(H1N1)に対抗するワクチンの製造開始に向けた準備がロシアでも整いつつある。保健当局は年内にも3550万回分を用意する姿勢。

 ロシアではミクロゲン社(ウファ)とペトロワクス社(ペテルブルグ)が計4種類を開発。前者による「インフリュウィル」と「パンデフリュ」がこの度最初の臨床試験を終え、5日から発育鶏卵による大量生産の前段階に入った。残る2種の試験も近く始まり、保健社会発展省のスクヴォルツォワ次官によれば、来年初めまでに3550万回分が製造されるという。

 ロシアでは6日の時点で新型への感染が591件確認され、これまでのアメリカ、欧州以外に極東では中国ルートでの感染も始まっている。次官は同日の会見で、「すこし具合が悪いと感じたら、キスや抱擁、握手は避けるように」と呼びかけた。

10月28日 新型インフル:ロシアで初の死者 感染は2000人に迫る

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 ロシアのオニシェンコ主任保健医は28日、前日までに新型インフルエンザA型(H1N1)の感染者が1896人に上ったと明らかにした。国内初となる死者も確認された。

 保健当局の発表を総合すると、死亡したのは28歳〜56歳の女性。東シベリアのザバイカル地方で3例、モスクワで1例がそれぞれ確認された。28歳の女性は妊婦で、母子ともに死亡した。

 2000人に迫る患者のうち国外からの帰国者は500人程度で、国内ルートでの感染が広がりつつある。モスクワでも525人が感染し、うち子供は229人にのぼる。

11月6日 新型インフル:9日からワクチン接種がスタート

 ゴリコワ保健社会発展相は、9日から国内で新型インフルエンザA型(H1N1)のワクチン接種を開始すると発表した。政府系のロシア新聞が6日付で報じた。

 ロシアではウファおよびペテルブルグの企業で計4種類の新型ワクチンが開発されている。大臣によれば、週末までに300万回分の入手が可能とのことで、9日から感染拡大地域を中心に公共機関の技術系職員や医療関係者、教師などへ優先的に接種が始まる。すでに子供への接種は今月初めから試験的に始まっている。政府は当初12月の接種スタートを見通しとして明らかにしており、約1カ月早めた形となる(新型インフル感染者、まもなく1000人に)。

 また大臣は、各地から薬局の棚が空になっているとの報告があることを明らかにし、価格の高騰を招かないよう監視の目を強める方針を明らかにした。

 国内の新型インフル感染者は2日の時点で3122人にのぼり、14人の死亡が確認されている。スクヴォルツォワ保健次官によれば、首都モスクワ以外はクラスノヤルスク、ザバイカル、ハバロフスク、沿海、サハリンなどシベリア以東で感染拡大が見られるとのこと。

 このうち風邪や季節性インフルエンザも流行しているザバイカル地方では商業施設や教育機関などの職員にマスクの着用が義務付けられ、違反した場合は個人に500ルーブル(1500円)、法人に2万ルーブル(8万円)の罰金が科せられる。行政府も例外ではなく、ゲニアトゥリン知事もマスクを着用して公務にあたっている。

 また、およそ900人の感染が確認されているモスクワでは2日から始まった初等・中等教育機関での秋休みが15日まで1週間延長された。

ちなみにモスクワでは薬局でタミフルが購入でき、

安心のために購入する人の増加で品薄になりつつあるようです。

皆さまどうぞお気を付けください!

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