産業施設あとのアートスポット‐ガラージュ
モスクワ市内にはソ連時代からある産業施設が多く残っています。
都心の好立地にも昔ながらの工場が。
でもそれらの工場や産業施設も郊外などに次第に移転。
最近ではその産業施設の跡地が新たにギャラリーや美術館などに生まれ変わり、新たなスポットとしてよみがえりつつあります。
そのような施設は、ワイン工場跡地、チョコレート工場跡地、など色々ありますが、今日はその一つガラージュをご紹介。
現代アートセンター「ガラージュ」の建物は元々、1926年に建てられたバフマチエフスキ・ガラージュというバスのための車庫場でした。
当時は、バックをしないで車両の出し入れを可能にするシステムの採用などで斬新なものであったようですが、時代を経て、その後評価されることなく廃墟として放置されていたとのこと。
2002年に再建が始まり、新たに現代アートセンターとして生まれ変わりました。
元々車庫であったということもあり、作りは大変簡素。
広大な平屋の建物の敷地内に仕切りがあるだけ。そこでは常に複数の展覧会が行われています。
現在行われているメインの展示はマリーナ・アブラモヴィッチ展。
旧ユーゴスラビア出身、パフォーマンスアートのさきがけ。
行う者にも見る者にも「チャレンジングな」パフォーマンスとして知られていて、様々な過激なパフォーマンスを世界各国で行う。
今回はそのパフォーマンスを収めた写真・ビデオが中心。また、彼女のパフォーマンスを会場で再現しているものも。
展示内容に過激な表現もあり、展示そのものは18歳以下入場禁止。
もう一つの展示はグラフィックデザイナー、アレクセイ・ブロドビッチ「ディヤギレフからハーパース・バザール」展。
パリでディヤギレフバレエ団の広告グラフィックからそのキャリアをスタートさせ、アメリカのハーパース・バザール誌のグラフィックアートを手がける。
何年も前の作品のはずなのに、今見てもとってもおしゃれ。クラッシクだけどモダンなグラフィックデザインに心が躍る。
他にも、南アフリカ出身のイラストレーター、ウィリアム・ケントリッジ展が開催中。
平面に広い館内には、カフェスペースとアート書籍を集めた本屋も併設。
展覧会を見て回ったあとは、コーヒーとスウィーツでの一服。最高!
写真集やアート書籍を集めた本屋さんには、ちょっとしたグッズも売っています。
トレチャコフ美術館やプーシキン美術館も良いけれど、すでに見てしまっていたら、
こんな現代アートスペースも興味深い。
一人でのんびりアートに触れに来るのもお勧め。
2011年12月いっぱいで移転の話もあるようなので、開催展示内容や開催場所は公式ホームページをチェックして(英語あり)
【Information】
Center for Compemporary Culture Garage
Obraztsova street 19a,
127018 Moscow
+7 (495) 645-05-20
最寄り駅:地下鉄ドストエフスカヤ駅、ノボスラボツカヤ駅
月曜‐木曜:11時~21時
金曜・土曜:11時~22時
Центр Современной Культуры Гараж
127018, Москва, ул. Образцова, 19а
+7 (495) 645-05-20
www.garageccc.ru
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