№10 タガンスカヤ駅近くのブリヌィ屋さん- ロシア風のクレープ
メトロに乗って向かったのは、タガンスカヤ駅。
駅から徒歩5分ほどで到着したのは、ソ連時代から変わらない味を守っているという、ブリヌィ=ロシア風クレープのお店。
カザフスタンに暮らしていた時、それはきれいなロシア語を話すロシア大好きな友人に連れられ、初めてブリヌィに出会った日のことは、今も忘れません。
あの日以来、好きな食べ物ベスト5に入るほどの大好物になりました。
もちろん、ロシアの人々にとっても、老若男女に愛される、食事に◎おやつに◎の国民的メニューの一つです。
本場ロシアに来たら、絶対に行こうと思っていたこのお店。
店名は、多分なし。
建物には、「ブリヌィ」としか書いてありません。いかにもソ連時代からあったことを感じさせる店構え。
ドアを開けると広がったのはこの光景。
こんなに訪問を楽しみにしていたのに、これを見て、さらに右を見て、一瞬、「やっぱり帰ろうかな...」と思いました。
右側に広がった光景。
世界の一瞬ぎょっとするようなところへは、割と行ったことがある方だと思っていましたが、これまでにないこの感じ。ここはシェルターか?!、という感じ?昭和的なクリスマス装飾も異様な空気を盛り上げます。
95%以上を占める男性は皆、冬のロシアのおじさん基本ファッション。
席は否応なしのスタンディングor相席の二択です。
他人のことはお構いなしで、皆もくもくと食べることに集中。物珍しい東洋人が紛れこんでいても、誰一人、気にもとめないので、その点は気楽です。
ブリヌィ専門店なのかと思っていましたが、意外と食堂的な使われ方をしている様子。
椅子は小学校にあるみたいな、でも、こんなかわいいのもありました。
いやいや、せっかく来たのだから、やっぱりいただきましょう。
気を取り直して注文したのは、お肉のブリンチキ(ブリヌィで具材を巻いた小さ目のものはこう呼ばれます)を二つと、ヴィネグレット(ロシア中どこに行ってもある、ビーツのサラダ)、ボルシチと紅茶で150RUB。500円以下でこのボリューム。
生地がこれまで食べたどれよりも、厚めでふかふかしていながら、カリッとしていて、お肉(牛挽肉)も全然臭みがなく、とてもおいしい。
ブリヌィ以外のものについては、特段感激するほどのものでもなく、むしろ油分が多くてボルシチはスープを残してしまったほどでしたが、ブリヌィは本当においしかったです。
もちろん、締めには甘いブリヌィも。
はちみつとスメタナ(サワークリーム)添え、40RUB。
生地が厚いです。これくらい厚めだと、クレープというよりも、パンケーキのような感じですね。
写真を撮らせてね、と言ったらいいわよと言いながら、私はいいわ、とうつむく看板娘のかわいいお姉さん。おじさんたちの冗談に付き合って、人気者のよう。
見ての通り、ゆっくり出来る雰囲気ではないので、集中してブリヌィを味わった後は、場所を変えてお茶を...。
同じタガンスカヤ駅近くに、"あのカフェ"があります。続きはまた次回へ...。
■タガンスカヤのブリヌィ屋さん
住所: ул. Воронцовская, д.8 ヴォロンツォフスカヤ通り 8
メトロ: 5号線・7号線 Таганская タガンスカヤ駅または8号線 Марксистская マルクシストスカヤ駅より徒歩約5分
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