№43 大きなピロシキ?! "ピローグ"のカフェ- ロシアンクラシック編
晴天が続くかと思いきや、突如黒い雲に覆われたりと、相変わらず気まぐれなお天気のこの頃のモスクワです。
№39で、スーパーで買えるおいしいピロシキのことを書きましたが、そもそもこの「ピロシキ」、"Пирог=ピローグ"という数キロ単位の巨大なパイのようなロシア料理の"小さいもの"という意味。今回は、ピロシキ‐ピローグの関係を掘り下げつつ、おすすめのカフェをご紹介したいと思います。
日本でもお馴染みのあのピロシキと、聞きなれない"ピローグ"が実は親子的な関係にあると知った時は、その姿形と印象の違いに結構驚きました。
ピロシキは日常的なおやつのような存在で、その親分的なピローグは、丸ごとの状態でお祝い事や人が集まる時には欠かせない、見た目通り相当存在感のある食べ物のようです。
よく、「パイ」と紹介されているのを見るのですが、私の印象では、パイ生地というよりもパンに近い甘みのある生地で、イーストを入れて作るようなので、やはりパンと言った方がしっくりくる感じ。
ちょっと細かい話になりますが、ロシア語には、複数を表す語尾変化と、「小っちゃくてかわいいもの」を言い表す時に使う、指小形という語尾変化がありまして、Пирогを指小形にすると、"Пирожок"(ピラジョック)となり、それを複数形にすると"Пирожки"(ピラシキ)となり、このПирожкиを日本語風に発音したものがいわゆる「ピロシキ」なわけです。
つまりはピローグはやっぱり、ピロシキの大きいの、ですね。全然似ていなくても。
このピローグ、モスクワには専門店的なカフェが色々とあり、今っぽい雰囲気のカフェもありますが、今日は古典派を一つ。
▼Штолле (シトーレ)古典派と言っても、2002年の創業だそう
▼ずらりと並ぶきれいなピローグ(ロシア語的には、並んでいる様は複数形なので"ピロギー")。きのこやキャベツ、挽肉などお食事系からベリーやりんごなど甘いのも。店員さんは、形と模様で具を判別。覚えるのが大変そうですね
▼1切れから注文出来ます。だいたいどれも60-80RUBほど。これはキャベツのピローグ
▼ボルシチ(130RUB)もおいしいです。この他、サラダやメインなどメニューも豊富なのでランチにも◎
▼お茶はドイツのRonnefeldtのもの。これも100RUB程度だったはず。どれもお手頃価格です
▼甘いのをお持ち帰りして。ジャムが溢れ出すレモンのピローグ
甘いピローグとお茶で気軽な一休みにも最適ですね。モスクワ市内に14店舗ほどあり、赤の広場から徒歩15分程度で行ける範囲にも2店舗あります。
■ピローグのカフェ Штолле (シトーレ)
≪トヴェルスカヤ通り付近の店舗≫
住所: Малый Гнездниковский пер. д. 12
メトロ: 2号線 Тверская トヴェルスカヤ駅
営業時間: 8:00-21:00
≪キタイゴーラド駅付近の店舗≫
住所: ул. Покровка д. 1
メトロ: 6・7号線 Китай-Город キタイゴーラド駅
営業時間: 8:00-21:00
*HPに詳しい地図が載っています
*1RUBは、現在のレートで約2.9円です
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