№72 - 意外と簡単！- モスクワでベラルーシのビザを取る【実践編】

公開日 : 2014年10月27日

最終更新 : 2014年10月27日

筆者 : ヤーブラニャ

昨日10月26日から、ロシアは通年冬時間となり、日本とモスクワとの時差はマイナス6時間になりました。電波時計がなぜか反応しなかったり、体内時計もなんだか狂った感じになったり、と私はまだ慣れていませんが、そのうち馴染むのでしょうね。日本との時差が6時間というのは、何かとずれが生じて、一段と距離を感じてしまいます。

そんな遠い街モスクワでは、ここ10日ほど一日中氷点下の寒い日々が続いていました。10月下旬からこの寒さというのは、暖冬と言われた去年には見られなかったことで、やっぱりモスクワは寒いんだなと感じる毎日でした。今週はちょっと寒さが緩み、5度-0度前後と東京の一番寒い頃の気温程度でしょうか。これでも随分暖かく感じてしまうのですから、不思議なものですね。

さて今回は、№71でお届けしました、モスクワでのベラルーシビザ申請について、続きの【実践編】をお送りしたいと思います。

まずは事前に準備する必要書類等一式から...

【ベラルーシのトランジットビザ申請に必要なもの*モスクワで申請する場合】

1. 証明写真1枚（4cm×3cm）

2. ロシアのビザのコピー

3. ロシア入国カード（入国時にもらうもの*入国時の空港/国境により、機内/車内等で空欄のカードが配布され、自分で記入する場合もあります）のコピー

4. ビザ申請用紙

ダウンロードはこちらから *日本語版もありますが、モスクワで申請する場合には、余計な混乱を避けるため、英語版を使用することをおすすめします

続いて、在モスクワベラルーシ大使館の領事部へ出向きましょう。

▼メトロ6・7号線キタイゴーラド駅から徒歩5分程度のマラセイカ通りにあるベラルーシ大使館。赤の広場から歩くと20分程度です

随分立派だなーと思いながら、中に入り目的を告げると、「領事部はここじゃない！10m先の入り口から入るように」とお叱りをいただきました。領事部の入り口はこの水色の建物ではなく...

▼こちらが領事部の入り口。工事中の小屋のようなところから入ります

中に入ると、早めに行ったものの、すでに10人ほど待っていて、ありがちなようにどんな順番で待っているのやらさっぱりわからないぐちゃぐちゃの状態。...とここで久しぶりに思い出しました！旧ソ連圏ではお馴染み、"Кто последний? （クトパスレードニー≒最後の人は誰？）制"の存在を。

そうなんです、旧ソ連圏では、このように順番を待つ際に、整理券などない代わりに、入室した人は「最後の人は誰？」と全体に問いかけ、するとどこからともなく"Я（ヤー≒私）"と返答があり、その人を覚えておくことで、順番が巡ってくるという【クトパスレードニー制】が基本の方法のようなのです。

こういう状況も久々でしたし、現代モスクワには機械式の整理券がある場合も多いので、すっかり忘れていました。

（ちなみに、この在モスクワベラルーシ大使館にも番号札を出す機械があるのですが、ビザ申請の場合には整理券は使用しないようです）

私の知る限り、例外なくお決まりのフレーズなので、この【クトパスレードニー】、気軽に使ってみてくださいね。そうでないと、一向に順番が回ってこないという憂き目にあってしまいます。

さて、無事に順番が巡って来て、書類を出すと...。実は私、この時点では冒頭の必要書類の2と3について、コピーを持っていませんでした。原本を提出すると、「コピーがいるわよ、あっちで聞いて」と窓口とは別の係の方へ尋ねるように言われ、受理してもらえず...。日本のようにコンビニがあるわけでもなく、「いったいどこでコピーを取れば...」と途方に暮れかけましたが、一見怖そうな係の方々も実はとても親切で、「ちょっと待っててね」と言い残し、コピーを取ってきてくれました◎

事前に準備出来ればベストですが、コピーがなくとも、対応してもらうことが出来るようです。

そして、再度窓口へ。事前に在モスクワベラルーシ大使館のHPをさっと読み、シングルエントリーのトランジットビザは20EURの申請料が必要と思っていたのですが、「あなたは日本国籍だから無料よ！」と満面の笑みで受け付けてくれました。

なんだか得した気分でした。

▼通常、待つこと中3日で受取可能です