見ごたえ十分!【カンヘーリー石窟群】
ムンバイ中心部から車でおよそ1時間、北へ約42kmの場所に「サンジャイ・ガンディー・
ナショナルパーク」という場所があります。
ここはその名の通り、大都会ムンバイの街中にある国立公園。
総面積104万平方キロメートル(と言われても、あまり想像がつかないと思いますが...
計算したところ、「東京ドーム約22個分」の広さでした)の広大な敷地の中に、
ヒョウやワニを含む昆虫5000種、植物1000種、鳥類250種、哺乳類40種、爬虫類38種、
両生類9種と、世界的にも貴重な紀元後1世紀まで遡る古代仏教の石窟群があります。
大都市の中にそれだけの野生動物が生息していること、そして遺跡が残されていることも
驚きですが、中でも一番驚くべきポイントは、なんとここの国立公園...
敷地内には「人」も住んでいます...。(つまり野生のヒョウやワニと人間が共存している訳です。)
そんなサプライズだらけのムンバイの国立公園、今まで訪れる機会がなかったのですが、
「行くなら涼しい今の時期が最適!」という話を聞き、まずは古代仏教の洞窟
「カンヘーリー石窟群」に行ってみました。
石窟の入口。国立公園の入口から7kmほど入った場所にあるので、リキシャか車で
行くことをオススメします。
入口近くにある第2窟。他の洞窟に比べると仏像、仏塔の保存状態が比較的良く、
見ごたえがあります。
こちらは第3窟。ここにある石窟は全て世界遺産の「アジャンター」と同時期に造られた
もののようで、内部の造りがよく似ています。(アジャンター遺跡の様子はこちら)
これだけでも十分見ごたえはあるのですが、体力に自信のある方はぜひその先の石窟も
見てほしいところ。(なにせ石窟は全部で109もあります...!)
ただ第4窟以降は丘になっており、階段もあまり整備されていないので、特に雨季の間など
足元には十分注意してくださいね。
↑遺跡の奥へと続く道
大部分は風化してしまったり、未完成なままなので"ただの洞窟"といった感じですが、
中にはこんな洞窟も...
↑天井にブッダの壁画が残っている第34窟
↑壁一面に繊細な彫刻が施されている第67窟
そしてさらに丘の上まで登っていくと...
国立公園の一帯と、遠くにはムンバイの街まで見渡すことができます!
街中と違って空気も良く、マイナスイオンたっぷり^^ちょっとした遠足気分も味わえました。
もちろん世界遺産であるアジャンター、エローラよりは保存状態が悪く、規模も小さめですが、
同じ時期に造られた仏教遺跡であることかつ「ムンバイ中心部から簡単に行ける」
「訪れる人が少ないので静かに見ることができる」という面では、カンヘーリーはかなりの穴場です...!
なお、同じ国立公園内で少し離れた場所には、ムンバイでも珍しいジャイナ教の
寺院がありますので、こちらもお勧めです。(入口で靴を脱げば見学可)
まだまだ観光客には知名度の低い国立公園、次回は暑くなる前に「サファリパーク」と呼ばれる
場所にも行ってレポートしたいと思っております。お楽しみに!
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