N°208 ミュンヘンの文化風習、ちょっと小話。

公開日 : 2015年11月05日
最終更新 :

いやぁ〜、風邪をひいてしまいました。先週日曜晩から3日間寝込む日が続き、一人で立ち上がるのがやっとでした。今季のミュンヘン風邪は本当にきついです。今では微熱と咳もろもろだけを残し、ようやくこうしてPCに向かえるほどまで回復いたしました。

さて、今日みなさんにお伝えするのはあるドイツ/ミュンヘンの文化、風習についてです。

タイトルは 『Allerheiligenアラハイリゲン 諸聖人の日』です。

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ドイツは先週日曜日にアラハイリゲンという祝日がありました。日本名は諸聖人の日諸聖人の日です。アラハイリゲンは暦に関係なく毎年11月1日です。今年は偶然暦上日曜でしたので祝日のイメージは感じなかった旅行客もいらしたとか。

その翌日の2日は『死者の日』です。どちらもカトリックの宗教からくる高等なお祝いの日です。

特にミュンヘンの位置するバイエルン州は宗教色が濃くこの日は祝日とされていて、他にシュトゥットゥガルトのあるバーデンヴュルテンベルグ州、ケルンのあるNRT州、ライン川モーゼル川のあるプファルツ州、そしてかつてフランスと土地を取り合いになったザールランド州の全5週だけです。主に西ドイツですね。

では、具体的にはみなさん、何をこの日にするのでしょう??

前少しリンクするのですが、『風邪をひいた』というのも私はドイツフロリストマイスターなのですが、ミュンヘンではこういった風習に未だに『お花』が重んじられます。

特に今年は日曜だけあってその週は注文で大変でしたのです。笑

お花=美しい楽しいお仕事と思われがちですがその一方では暖房の利かせられないところでのお仕事で、ちょっとお仕事頑張りすぎちゃいましたっっ。恥笑。

そんな私たちの作ったアラハイリゲン用のお花をみなさんお墓へ持っていくのです。

なので11月1日の墓地はあらゆるお花でいっぱい!

ではカラフルなのか?といえば実は以下の通り『典礼色』に宗教上定められています。

本家のカトリック教会では 白、赤、緑、紫、ピンク、黒、青、

復古カトリック教会では 白、赤、緑、紫、ピンク、黒、

プロテスタント教会では 紫、白、赤、緑、黒、ピンク、青、

左から強い色順です。

だから私たちはどの教にも共通した白赤緑そして紫を使用するのが通常です。

そのため一番クラッシクなクランツをもみの木で巻いてそこへデコレーションしていきます。これは45cmのクランツ。

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ですが、時代とともに流行というのがこういった風習にもあって、だんだんこういったクラッシックなお飾りを求める人が年々少なくなってきました。

Herbstkranz2.jpg

そんな時代に沿った最近のアラハイリゲンようのクランツといえばこちら!

とてもカラフルでお墓にお供えしても秋のクランツとして卓上を飾ってもそれは自由自在です。可愛いですね!これも私が作りました。

今年はアラハイリゲンもう過ぎてしまいましたが、近くにある墓地へちょっと足を伸ばしてみると今ならたくさんのお供えフラワアレンジがあると思います。

いいですね、ミュンヘン文化。

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