血が流れたり首が伸びたりする石仏

公開日 : 2009年10月19日
最終更新 :

高さ2mあまりの半球状の自然石に頭が乗っている「万治(まんじ)の石仏」。

なんともいえない姿をしてるでしょ?

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信州デスティネーションキャンペーン(信州DC)の秋用ポスターと、プレキャンペーン用のパンフレットに使われている「万治の石仏」。

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諏訪大社下社春宮から、砥川の中洲(浮島)を渡って、トコトコトコっと2〜3分歩いたところにあります。

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この石仏、血が流れたことがあるらしいんですよ。。。。。 

諏訪大社下社春宮に石の大鳥居を造る時、この石を材料にしようとノミを入れた。

すると、傷口から血が!!

血が流れ出たため、石工達は恐れをなし仕事をやめた(ノミの跡は現在でも残っている)。 

その夜、石工の夢枕に上原山(茅野市)に良い石材があると告げられる。

上原山で良材を見つける事ができ、鳥居は完成した。 

石工達は、この石に阿弥陀如来をまつって記念とした。

この地籍はこの石仏にちなんで古くから下諏訪町字石仏となっている。 

これが万治の石仏の伝説でございます。

血が流れたという場所を見たかったのですが、残念ながら私には、どれがノミの跡なのか分かりませんでした。 

そしてこの石仏、首が伸びたことがあるらしいんですよ。。。。。 

1991年、落下した頭部を支柱で固定し修複をした。

その後、首が伸びていることが判明! 

これは本当の話でございます。

みのもんたの朝ズバッ!で紹介していたので、知っている方も多いかもしれませんね。

「周辺の安全確保のため」として2008年に修復作業を行ったところ、原因がわかりました。

支柱にたまった水が冬場に凍り、支柱を持ち上げることが繰り返され、首が伸びていったようです。

修復時に調べたところ5cmちかくも伸びていたようですが、現在は伸びません。(念のため) 

胴体の部分に刻まれている年号からすると、万冶3(1660)年に建てられたみたいです。

むか〜し昔から、ここに座っているんですね〜。

あれ!?

来年は350周年ってことかな?

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万治の石仏には、お参りの仕方があります。

一、正面で一礼し、手を合わせて「よろずおさまりますように」と心で念じる。

二、石仏の周りを願い事を心で唱えながら時計周りに三周する。

三、正面に戻り「よろずおさめました」と唱えてから一礼する。

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石仏の周りをグルグルして、横顔や後姿もご覧ください。

どの角度から見ても、おかしな姿をしているから。

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岡本太郎氏や新田次郎氏が大絶賛したってのも納得。

近くには、岡本太郎氏が書いた石碑もあります。

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万治の石仏は、諏訪大社下社春宮(下諏訪町)の旧参道わきの田んぼの中で、皆さんをお待ちしていますよ。

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