イタリアのテレビ番組

公開日 : 2012年11月22日
最終更新 :

 海外暮らしをしていて淋しいのは、日本のお笑い番組やドラマが観られないことです。イタリアのバラエティ番組は私にはなかなか笑うツボが分かりません。そして、やたらと政治について語り合う番組が多くて、寝る前の娯楽として楽しむはずのテレビが、視聴者にストレスを与えてしまうという、なんともエンターテイメント性の低さ。時々面白いコメディアンなどはいますが、ほとんどの番組に出ている女の人が、あり得ないほどの露出で、肘をついて足を組んでなんともお行儀の悪い姿勢で、大声で話したり変な踊りを踊ったりします。国営放送のニュースキャスターですら、その露出には目を見張るものがあります。口調の強いイタリアのアナウンサーは聞きとりやすく、説得力もあり、個人的には好みですが、日本のアナウンサーがこの格好をしたら、大変な話題になるだろうな、といつも思います。子ども向け番組の日本の古いアニメの方がよっぽど楽しめることがあります。というわけで、バラエティ番組や報道番組には日本に圧倒的軍配を上げます。

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 つい先日は二夜連続で、テノール歌手故エンリーコ・カルーゾを題材にしたテレビドラマが放映されました。カルーゾ役に現役テノール歌手のジャンルカ・テッラノーヴァを起用したため大変な話題を呼びました。ナポリ出身で、スカラ座での成功を収め、アメリカに渡り人気を博し、初のレコードを残したカルーゾ。ナポリ音楽院やサンカルロ歌劇場などで撮影されたため、観ていてとても面白かったです。

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 テレビシリーズのドラマはほぼDVD化され、CDショップなどで売られています。日本語字幕はありませんが、イタリア人スタッフによって制作されたドラマはリアルなイタリア語を学ぶのに最適です。

 ごく稀にある面白いテレビドラマを楽しみにしています。でもやはり日本のお笑い番組が恋しいです。

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