caffe napoletano ナポリ流エスプレッソ

公開日 : 2013年01月30日
最終更新 :

 イタリアといえば濃いめに淹れるエスプレッソが有名。この少量の苦いコーヒーのことをイタリアではカッフェと呼び、一般的に飲まれる一番主流の飲み物となっています。

 イタリアではカッフェのことをエスプレッソとは呼びません。「エスプレッソ」は電車の急行や、郵便局の速達のことを指し、意味はそのまんま「急速に」です。実際イタリア人は行きつけのバールにひょいっと立ち寄ってささっとカッフェを飲み干してぴゅんっと去っていきます。その時にバールのバリスタや、その場にいる他のお客さん達との小話を欠かしません。天気の話や仕事や家庭の愚痴、子供の自慢や旅行の話など、たわいないことから立ち入ったことまでぽろっと話していきます。バールでの世間話はナポリではすぐに広まります。

 なぜかナポリ人たちは、このカッフェにたいそうな誇りを持っていて、ナポリが一番美味しいカッフェを輩出していると信じきっています。確かにナポリを離れるとカッフェの味が変わるので、ナポリが生み出したものなのだろうと思っていたのですが、ローマにも老舗バールがありますし、実際のところはよくわかりません。

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 イタリアに旅行をする際はホテルのエスプレッソだけでなく、街角のバールに颯爽と入ってカウンターでカッフェを一杯飲んでみてください。その時、10〜20セントのチップをカウンターにレシートと一緒に置くのもお忘れなく。それだけでバリスタの笑顔が違ってきます。小さなカップに入った少量のカッフェに、砂糖を一袋もりもりと入れて、スプーンでかき混ぜて、2〜3口でくいっと飲み干すのがイタリア流。ランチ後には必ずみんな飲んでいます。

 私の行きつけのバールは、ナポリ音楽院の目の前にある「Bar Muse」愛想のよい三人のバリスタが出迎えてくれます。私がスターバックスで働いていたと言うと、「よし、じゃあ美味しいカッフェを淹れてみろ」といってバリスタ体験をさせてくれたこともありました。美味しさは日によって違います。

 実はお正月にコーヒーを飲まずに、日本でハーブティーにはまってしまって以来、イタリアに戻ってからも全然このカッフェを飲んでいません。しかし、ここでは一日の大切な儀式のようにカッフェが欠かせない暮らしぶりで、友達に会ったり仕事先に行くと必ずカッフェ飲もうか?となってしまうので、社交的であるためにもやはりカッフェは避けて通れません。

 さて、今日はそんなカッフェをおうちで楽しむ方法紹介したいと思います。まず大切なのはマッキネッタと呼ばれるモカポット(直火式エスプレッソメーカー)の選び方。日本でも見つけやすいBialettiのモカエキスプレスが私のお気に入りです。長持ちします。こぼれたり吹き出したりしにくく、コーヒーがしっかり上がってきます。

 まずコーヒー豆のお店でモカポット用に豆を極細挽きにしてもらいます。豆の挽き方がドリップコーヒー用だと、粗過ぎてしっかりした味が出ません。日本にもイタリアブランドの豆がエスプレッソ用に挽いて売っています。illyやlavazzaあたりが主流でしょうか。私はよく手頃なkimboを買いますが、kenonが私の周りでは美味しいと言われています。まろやかなものがおすすめです。

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