イタリア版「みんなのうた」

公開日 : 2018年06月04日
最終更新 :

 二歳になった息子と一緒にこども向けの番組を観ることが多いのですが、結婚する以前から好きだった番組に「Zecchino d'oro」があります。ゼッキーノ・ドーロとは金のゼッキーノ貨幣を意味し、日本でいうところの「みんなのうた」です。

 毎年ボローニャでこどもの歌コンクールが開催され、3歳から10歳の子どもが出場できることになっています。そのレベルの高さといったら!その大会の賞としてもらえるのが「ゼッキーノ・ドーロ」。ピノキオの物語に出てくる金貨の木に由来しています。

 番組のタイトルともなっている「ゼッキーノ・ドーロ」をイタリアで知らない人はいません。毎年、上位に入賞した歌は出場したこども自身の歌唱でCD発売されます。

 いくつか楽しい歌を紹介したいと思いますが、その前に日本でもよく知られているものを。私は小学生の頃に歌ってからずっと日本の歌だと思っていました。

 まずは日本でも有名な「黒猫のタンゴ」。これはイタリア題は「Volevo gatto nero」でyoutube検索したら出てきますが、「君にワニをプレゼントしてあげるから、黒猫をちょうだいね。ぼくは黒猫が欲しかったのに、どうして白猫をくれたの?もう遊んであげない!」という内容のもので、日本語歌詞とは少し違っています。イタリアの歌の面白いところは、こどもの歌でもちゃんと韻を踏んでいるところ。歌詞がとてもリズミカルで歌いやすく、耳にもきれいに届きます。

 次に、これは日本の歌だと信じきっていた「Quaranta quattro gatti」。日本題が「44ひきのねこ」。これは見事にイタリア語の歌詞に近い内容で日本語の歌詞がついています。ただやっぱり韻を踏むという意味で、耳に小気味いいのはイタリア語。こちらも検索して聴いてみてください。

 さらに日本でも知られている「トレロカモミロ」これは「Il Trero Camimillo」というイタリア語の題で、定冠詞が加わったのみでタイトルは同じ。トレロとは闘牛士。カモミッロは名前。ここでも韻を踏んで名前をつけています。それにしても懐かしい!小さい頃によく口ずさんだなぁ。

 最後に、日本では知られていないけれど私の大好きな一曲を紹介します。この曲は2歳の息子も大好きで、よく動画を観たがります。「Il coccodrillo come fa?」日本語に訳すならば「ワニはなんて鳴くの?」

 イヌはわんわん、ネコはミャー、ロバはヒーホー、牛はモー、カエルはゲロゲロ、ヒツジはメー。じゃあワニは??と始まります。この鳴き声のところでこどもたちは既に夢中!さらにその導入に続く歌がとってもリズミカルでかわいいんです。まず、ワニのことをイタリア語でコッコドリッロと言いますが、その響きだけでおもしろい。検索して是非聴いてみてくださいね。

zecchino-doro-logo-2017_thumb660x453.jpg

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。