モデナ市立歌劇場<ルチアーノ・パヴァロッティ>妖精ヴィッリに出演
皆さん、こんにちは!
Ciao a tutti!
久しぶりに本業のオペラについて書きたいと思います。
毎回歌の仕事をするたびにこのブログの上で書くのは個人のブログではないのでどうかなあと極力控えていましたが、、、
今回どうしても書きたいと思ったのは、オペラ<妖精ヴィッリ>は、イタリア有名作曲家ジャコモ・プッチーニが初めて書いたオペラだったのと、世界でもあまり上演することがなく、非常に貴重だったため記念にとお伝えすることにしました。
オペラ<妖精ヴィッリ>のチラシ(モデナ市立歌劇場ルチアーノ・パヴァロッティ前)
実は今年プッチーニ生誕160年になります、生誕150年のときは盛大に世界のあちこちでプッチーニ作曲のオペラや記念コンサートが行われましたが、今年はそこそこですね。
ジャコモ・プッチーニは1858年トスカーナ州にあるルッカに生まれ,1883年4月の楽譜出版社ソンゾーニョ社主催の
<1幕物オペラの作曲コンクール>に、師匠ポンキエッリの薦めでこの処女作オペラ<妖精ヴィッリ>で応募、しかしながら締め切りギリギリまで乱筆で清書せず無理やりなんとか送りましたが、審査員たちが何が書いてあるのかよくわからなかったため翌年のはじめに予想通り落選しました。爆笑
その後ミラノのマルコ・サーラ邸でパーテイが行われプッチーニはポンキエッリの紹介で参加しそこで<妖精ヴィッリ>の
一部を弾き歌いした時に偶然にもパーテイに参加していた作曲家アッリーゴ・ボーイトがこのオペラを大変気に入り、ボーイトの力によって1884年の5月31日に地元のテアトロ・ダル・ヴェルメ劇場で見事初演されることになりました。
初演は大成功し上演が終わると第1幕が丸々アンコールされ、カーテン・コールは18回もしたそうです。
このとき、オーケストラ・ピットにミラノ音楽院時代の友人ピエトロ・マスカーニがコントラバス奏者として演奏しました。
マスカーニは初演の大成功を目の当たりにして大きな衝撃を受けたそうです。
今回の舞台
モデナ歌劇場は約900席あります。
遥々ローマから泊りで夫の親戚夫婦も喜んで聞きに来てくれましたのでメイクも落とさずさっさと歌劇場から出てきました!!!(モデナ歌劇場横にありますルチアーノ・パヴァロッティ像前にて)
素敵な舞台
指揮者も演出家も最強でした!!!
最後の最後まで場当たり変更があったりと私たちも対応にあくせくしましたが、皆最後には大満足な公演となりました!
合唱団のマエストロもとても気さくでお茶目!冗談言いながら実はとても真面目、、、本番始まる前には必ずもう一度合わせが念入りにあります!!!そして舞台裏で常にスタンバイ、随時指示があり、私たちもとても仕事がしやすく、大家族のような感じで作品を作り上げることができました!
大好きなソプラノの先輩合唱団たち!
この2人は夏はヴェローナの野外歌劇場で約20年働いている大ベテランです!!!
今回の衣装は皆それぞれ違っていてすべておニューのオーダーメイド!!!
合唱団と言っても普段は皆バリバリソリストで歌っている人たちばかり!!!
日本人の私をはじめ今回ニューエントリーの若い中国人の女の子(ブラヴァ!)とここの画像では写っていませんが、前回も参加の韓国人のバリトンの同僚(ブラヴォ!)も出演ししっかりとこの公演を支えてアジア3大国最強縁の下の力持ちパワー!!!笑
モデナ歌劇場公演は終了しましたが、レッジョ・エミリア歌劇場ではあと2公演あります!
皆さん、一度本場イタリアオペラを見に来てみませんか!?
短かくわかり易いオペラなので、きっと退屈せずにあっという間に終わると思いますよ!!!
私もちらちらとどこかで歌っています。。。笑
ピッパ
筆者
イタリア特派員
ピッパ
イタリアミラノへオペラ留学後日伊間を往復する暮らしを初め、結婚後はイタリア各地に移住。
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。