新型コロナウイルス感染、今だから語ります

公開日 : 2020年04月16日
最終更新 :
筆者 : ピッパ

Ciao a tutti!

皆さん、こんにちは!

現在もイタリア全土はロックダウン中なので、外出もスーパーでお買い物をするときぐらいしかできないため、いろんな話題を提供することが不可能なのですが、世界中で大惨事となっていますこの手ごわい新型コロナウイルス。

プライベートですしどうしようかと迷っていたのですが、せっかくですので先月3月この新型コロナウイルスに感染し(恐らく)、寝込んでいたことを書きたいと思います。

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シューズのお店

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休業中なので、3月のショーウインドーのままになっています。

冬物のブーツがまだありますね。まるで時が止まってしまったようです。

さて、先月北イタリア14州ロックダウン宣言前に歌劇場の仕事(エミリアロマーニャ州)からナポリに戻ってきました。

そのあと数日して体調を崩し、熱が出はじめました。

咳などはほとんどなかったため、主治医に連絡をしたところ、新型コロナウイルス感染とは症状が違うといわれ、とにかくまだわかったわけではないので自宅で静養していてくださいといわれました。

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こちらのお店も冬物のベットカバーのままですね。

それから、熱が約39度までグッと上がり、その状態が長期間続きました。

咳はそんなに出ませんでしたが、味覚がおかしくなりました。

例えばミネラルウォーターを飲んでもすごく苦く感じ、ちっとも食べることができませんでした。リンゴだけでもと試みましたが、なんと苦かったことか。非常にに辛かったです。あとは頭が割れるほどガンガンと痛みました。

そして、ゆっくりと熱が下がりだし、トータル2週間ほどで回復しました。

現在は普通に生活できるようになりましたが、このウイルスは只者ではありません。重度のインフルエンザにかかったこともありましたが、それにも増して今までにない高熱でした。

結局100%新型コロナウイルスになったといいきれないのは、PCR検査をしてもらえなかったからです。

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こちらも冬物商品のまま

でもどう考えてもこの症状から新型コロナウイルスに感染していますねと、あとから主治医の先生も納得し、あのー最初違うって言ったでしょ!?と言いたいところでしたが、なんてったってこのウイルスは新型で例にないため医者すら悪戦苦闘。

高熱でげっそりベットに横になっているときに体の中でウイルスが戦っているなあと感じました。

私は歌い手なので、自分の体を客観的に見ないといけないことがよくありますので、今、肺の中へウイルスが入りたがっているとか右へ左へ移動しているとかを感じるのでした。

でも私の場合は肺へウイルスが完全に行かなかったことが幸いしたのだと思います。

万が一入っていたら、肺炎になっていて重症だったでしょう。

今でも肺の部分に違和感は確かにありますが、もう大丈夫、大丈夫だといい聞かせています。

仕事中はいたって元気でしたので、どこで感染したのかはわかりませんが、仕事仲間はエミリアロマーニャ州やロンバルディア州から来ますので、歌劇場の稽古中かもしれませんし、外でかもしれませんし、列車や夜間バスでナポリまで戻ったときかもしれません(ロンバルディア州発のバスだったので)。

当然特効薬もなく結局自力で回復しました。

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このお店も冬のパジャマが飾られています。

高熱が出るということは体の細胞がこのウイルスと戦ってくれているので、邪魔したらだめだと思ったからです。

それは咳やくしゃみでも同じこと、無理やり薬で止めたりするのは、逆効果だと聞きました。

以前薬が強すぎてアレルギーを起こし、かえって体を壊してしまい、それが原因で生きるか死ぬかという経験をした人と知り合いました。

薬はあえばいいけれど、全員が全員効き目があるとは限りません。

人間はすぐに薬や病院を頼りしますが、そもそも自然に回復するためには、日にちはかかってもこうする方がいいのかもと思っています(特に今回の新型コロナウイルス感染は)。※疑いのある方はもちろん、医療関係先にご相談ください

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こちらのお店も冬物商品が並んでいます

もちろん、もともと違う病気にすでにかかっていてどうしても薬が必要だという人は別にして、健康で普通に生活をしている人が、すぐに薬に飛びついてしまうのは、個人的にはどうかなと思います。効果はすぐに表れるかもしれませんが、副作用の心配もした方がいいかもしれません。

ただし、怪我や骨折や外科的、物理的、緊急な処置がいるときは私も病院に行きます。

私は医者でもなんでもありませんが、あとは人生の選択はそれぞれ個人個人で責任をもって選択した方がいいですね。

体重も8kg程度下がりました(現在は2kg戻りましたが)。

体調が回復してからは再度この世に生かさせてもらう感謝の気持ちでいっぱいで、家に引きこもっていてもなんのこれしき!と健康が何よりだと感染したからこそ命の大切さが心から理解できるのでした。

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まだコートがショーウインドーに!!!

読者の皆さんも私は大丈夫、感染してしないからと思わないで、感染していても無症状かもしれませんし、それぞれが感染しないようにケアを心がけてほしいなあと思います。

私も1度感染したからといってまた再度感染するかもしれませんし、油断は禁物ですので注意に注意を重ねて心がけたいと肝に念じています。

友人たち、知り合い、大学の先輩たちがイタリアの状況や私の体調を心配してくれ、日本もたいへんなときなのにたくさんのメールをいただきました。

ひろ、ゆき、佐藤さん、郁ちゃん、しのりん、西田さん、菅野さん、ゆさちゃん、あずまっち、松本さん、中上君、りわちゃん、寿子ちゃん、余島さん、この場をお借りして心よりお礼を申し上げます!

それから、ナポリで知り合うことのできたWHOに勤務していた恵美子さんには新型コロナウイルス感染予防についてたくさんアドバイスをいただきました。本当にどうもありがとうございました!

ピッパ

筆者

イタリア特派員

ピッパ

イタリアミラノへオペラ留学後日伊間を往復する暮らしを初め、結婚後はイタリア各地に移住。

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