【はじめまして】太っ腹なナポレターノ ナポリならではのコーヒースタイル

公開日 : 2019年03月25日
最終更新 :
筆者 : Nakky

はじめまして。この度地球の歩き方ナポリ特派員3になりましたNakkyです。

ナポリ特派員だった角南有紀さんがナポリを去られてとても寂しいですが、その穴を埋めれるよう、危険でコワイと言われがちなナポリですが、それだけではないナポリの魅力、話題をブログを通じて皆さまにお届けできたらと思います。

foto1.JPG

さて、最初にお話ししたいのはやっぱりというか、ナポリにとってコーヒーは欠かせない物なので、ナポリのコーヒー文化をお話したいと思います。

ナポリのコーヒーマシンは他の町とは違いレバー式のマシンを使ってる所がほとんどで、ちょっと多めの量のコーヒーで淹れるのでとても濃く深い味わいです。

ナポリのコーヒーに慣れてしまうとちょっと他の町のコーヒーは薄くて物足りないかもしれません。

ナポリ人はコーヒーにうるさく、コーヒーは3Cでないと!と言います。

ここではその言葉の意味は言えませんが。。要するにとても熱くなければナポリのコーヒーではないんです。

その証拠にナポリのバールに入ると熱湯でコーヒーカップを温めているのを見ることがあると思います。

他の町でもコーヒーカップをコーヒーマシンの上に置いて温めているのを見ることがあると思いますが、ナポリはカップを熱湯に入れて温めているので、たまにすごくカップが熱くて飲むどころかコーヒーカップを掴むのも大変なんてこともあります。

foto2.JPG

なので「カッフェ・タッツァ・フレッダ」(コーヒーを温めてないコーヒーカップで)とわざわざ頼む人もいるくらい。

イタリアでバールに入ると「カッフェ・マッキアート」「カッフェ・ルンゴ」「カッフェ ガラスのカップで」「ミルクはスキュマートしないで」とか各々注文の仕方がバラバラ、バリスタの人は良く覚えられるなぁと感心してしますが、ナポリも例外ではありません。というかそれ以上です!

ここでお茶目でクリエーティブなナポレターノならではの、ナポリ特有のコーヒーの頼み方、飲み方をここで紹介します。

まずは、ナポリでコーヒーを頼むとコップ一杯のお水が出てきます。

これは最初にお水を少し飲んで口の中をすっきりさせてからコーヒーを飲むのがナポリ流。コーヒーの後お水を飲むとコーヒーの味が流れてしまうので邪道だよ。なんて言われてしまいます。

そしてお砂糖がすでに入っているカッフェ・ズッケラート。

お砂糖をあらかじめカップに入れてコーヒーをお客さんに出してくれます。

お砂糖かなり多めですごく甘いので、自分でお砂糖を入れたい時はカッフェ・アマーロと注文してお砂糖を別にもらってくださいね。

バリスタの人が「ズッケラート(砂糖入り)?アマーロ(砂糖なし)?」と聞いてくる場合もあります。

foto3.JPG

ダンテ広場にあるバール「MEXICO」はナポリ人の間でもナポリで一番おいしいと有名ですが、ここは「アマーロと言わないとズッケーラートで出てきます」とわざわざ看板にしてあるんです。茶目っ気がありますよね。

ちなみに私の彼は他の町で「コーヒー砂糖なしで」と頼んだらバリスタに「何で?僕が砂糖入れないといけないわけ?」と言われたなんてこともあったので、所変わればですね。

もう一つ面白いナポリのバールの習慣にカッフェ・ソスペーゾというのがあります。

これは浮浪者、お金のない人の為に自分がコーヒーを注文するときに、その人達が来た時に飲む分のコーヒー代もあらかじめ払っておいてあげるんです。

foto4.jpg

トゥリブナーリ通りのあるバールにはお店の前に誰が何杯分のカッフェ・ソスペーゾを払ってくれたかのリストが貼ってあります。

気前が良く困っている人を助けようとするナポリ人の性格を表してるコーヒーシステムですよね。

ピッツァ・ソスペーゾなんてのもあるんですよ。

これはかなり太っ腹ですよね。払う人がいるのかは確認中です!

最後にナポリの隠れたコーヒーメニューをご紹介します。

foto5.JPG

これは熱いエスプレッソの中に冷たいコーヒークリームを入れてあって、熱いのと冷たいのを一緒に飲む「カッフェ・カルド・エ・フレッド」。

その他にはコーヒーの中にヘーゼルナッツクリームを入れた「カッフェ・ノッチョーラ」などエスプレッソだけではなく色んなコーヒーを楽しむことができます。

カッフェ・ソスペーゾ、次に来るナポレターノの為にコーヒー一杯分余分に頼んでみてはいかがですか?

あなたの名前もリストに載るかもしれません。

筆者

イタリア特派員

Nakky

2006年からイタリア在住。色んなナポリを紹介したいと思っています。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。