圧巻!歴代の王、ナポリ人が捧げた宝石の数々。Tesoro di San Gennaro(サン・ジェンナーロの宝)
みなさん、こんにちは!
何度もサン・ジェンナーロの事は話題に出ているので名前は覚えていただけたかと思うのですが、サン・ジェンナーロはナポリの守護聖人です。
今日紹介したいのはテゾーロ・ディ・サン・ジェンナーロ(サン・ジェンナーロの宝)という博物館です。
こちらは1679年から1929年までのサン・ジェンナーロを信仰するナポリの王、女王、貴族、市民の代表団からのサン・ジェンナーロへ捧げた宝が展示されています。
こちらの代表団今でもまだあるようです。
僕たちはサン・ジェンナーロ、あなたのためにドゥオーモの中に美しく大きな礼拝堂を建てるから、その代わりナポリを守ってくれ。というような内容が書いてあるサン・ジェンナーロとの契約書が博物館に入ってすぐのところにあります。
聖人と契約書を結ぶってなんか面白いですね。
入口すぐに洋服には宝石がちりばめられたサン・ジェンナーロの黄金像があります。
こちらはレプリカで本物は中にサン・ジェンナーロの骨が入っている大切なもので奥にしまわれていますが、5月最初の土曜日と9月19日、12月16日の年に3回だけ本物を見ることができます。
まず最初の部屋に入ると聖ラファエロの像があります。
ラフェエロの下の魚をよく見て頂くとツルツルに輝いています。
ナポリではラファエロの像にある魚にキスをすると良い結婚相手に出あえるといういい伝えがあったそうで、みんながキスをしていたからツルツルになったようです。
今は像に触ることはできないので気をつけてくださいね!
その次の部屋には歴代のナポリの王が送った宝石、イタリアの王、ローマ法王が逃げてきた時サン・ジェンナーロが助けてくれたとお礼に送った宝石など数々の宝石が飾られています。
中には重さ20Kg以上の金や何カラットあるんだろうという宝石で作ったものが並べられています。
次の部屋には、数々の人がサン・ジェンナーロに捧げた宝石をつなげて大きなネックレスになっています。
ナポリ、シチリアの王フェルディナンド1世に嫁いだマリーアントワネットのお姉さんのマリア・カロリーナ・ダスブルゴが送った宝石もあります。
この中に小さな指輪もあるんですが、ウンベルト2世のお妃マリア・ホセ・デル・ベルジョはサン・ジェンナーロに宝石を捧げる伝統があることを知らなくて、ミサの時に何ももってきていなかったので即席で自分がつけていた指輪をささげたというエピソードがあります。
その指輪もありますので探してみてくださいね!
その次の部屋にはみんながサン・ジェンナーロに捧げた帽子が飾ってあります。
数々の宝石が散りばめられていて、その裏には寄付した人の名前が刻まれています。
3964石、198石のエメラルド、168石のルビー、3328石のダイヤモンド、重さは18Kgあります!
上の階には礼拝堂などや、サン・ジェンナーロの像を運ぶ時の籠などがあります。
ナポリ人がサン・ジェンナーロを愛していて誇りにしているのがとてもわかります。
数々の宝石は圧巻です!
ドゥオーモのすぐ隣にありますので、ドゥオーモを見た帰りに是非立ち寄ってみてください。
Tesoro di San Gennaro
月曜日から金曜日 9.00~16.30
土曜日祝日 9.00~17.30
12月24日、25日、31日は9.00~13.30までです。
料金
ガイド付き 8€
サン・ジェンナーロの宝石博物館とフィランジェーリ博物館 両方、ガイドなし 8€
ドゥオーモを正面に見て右側に博物館の入り口があります。
筆者
イタリア特派員
Nakky
2006年からイタリア在住。色んなナポリを紹介したいと思っています。
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