フランス、スイスとの国境の州 ヴァッレ・ダオスタ
皆さん こんにちは!
8月はイタリアはバカンスの真っ最中。
私も暑いナポリを抜け出して8月は北イタリアのValle d'Aosta(ヴァッレ・ダオスタ)にいます。
ローマ時代の建造物や、中世のお城、イタリア側のモンブラン、マッターホルンなどの山々に囲まれた州です。
今月はヴァッレ・ダオスタを紹介したいと思います。
今回はヴァッレ・ダオスタの州都のAosta(アオスタ)を紹介します。
アオスタの名前はAugusta pretoria(アウグスタ・プレトーリア)からきています。
ローマ第一皇帝アウグストゥスがこの地の民族Salassi(サラッシ)を倒し、ローマの領土にしました。
アウグストゥスは自分の護衛隊(プラエトリアーニ)に統治させることにしたのでこの名前がつけられました。
アウグストゥスの門
なのでアオスタの町にはローマ時代の建造物が残っています。
アオスタ以外にもヴァッレ・ダオスタにはいろいろなところにローマ時代の橋が残ってます。
アオスタにある紀元前のローマ時代の橋。今でも車が通ります!
小さな町ですがとてもかわいい町です。
町の中心の周りはローマの壁がまだ残っていたり、ローマ時代からある塔が中世に作り替えられ、今でも残っています。
町の中心を出ると、ヴァッレ・ダオスタの特徴的な石造りの家があります。
市役所。中心は18世紀の建物。
町の中心から出ると石造りの家が。
ローマ時代の劇場
フォロ・ロマーノ
ローマ時代の町に入る門。今は観光案内所があります。
ローマ時代の塀。
ローマ時代の塀の奥にある小さな教会。そこには今でも使われてるのかわかりませんが、育てられない赤ちゃんを置くところがありました。
ヴァッレ・ダオスタは1800年中期まではフランス語で話されていたので、フランス語でも書かれています。
Torre di Bramafam。ブラマファン塔。今でもローマ時代の塀が見られます。そのあとはアオスタの貴族Challant(シャラン)の所有になり、住んでいたようです。
Torre del Lebbroso(レッブローソの塔)。こちらもローマ時代の塔が変わり、ハンセン病の家族が住んでいました。
Xavier de Maistreがここに住んでいた最後のレッブローソ(ハンセン病)の人と話し、小説を書きました。Le Lépreux de la cité d'Aoste(Il lebbroso della città d'Aosta, アオスタのハンセン病の人)。
ヴァッレ・ダオスタの代表的な料理。Carbonata(カルボナータ)。仔牛を赤ワインで煮て、ポレンタを付け合わせに。
ポルチーニ茸も採れるようで、こんなにたくさんパスタに入ってました!
Genepì。ハーブの食後酒ジェネピ。家庭によって入れるハーブが違うので家族ごとに味も変わるみたいです。
ヴァッレ・ダオスタはお肉もおいしいけどチーズが有名。チーズ好きにはたまらないですね。
フォンドゥはリゾットやパスタに入れて食べたりいろいろな食べ方ができるようです。
La coppa della amicizia(友情のカップ)。ヴァッレ・ダオスタに昔からある木でできたカップ。
コーヒーなど温かい飲み物を入れて友達同士で飲み合うようです。
お土産にどうですか?
長くなってしまいましたが、まだまだ紹介しきれません。
ローマ時代だけではなく、教会など見どころいっぱいのアオスタ。
この記事を見て興味を持っていただけたらうれしいです。
筆者
イタリア特派員
Nakky
2006年からイタリア在住。色んなナポリを紹介したいと思っています。
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